Bad Bad Hats – Bad Bad Hats

ミネソタ州ミネアポリス出身のデュオ、Bad Bad Hatsは、いたずら好きな少女と黄色い服を着たクラスメートを描いた児童文学『マデリーン』シリーズの、あまり知られていない歌にちなんで名づけられたバンド。シンガー・ソングライターのKerry Alexander（ケリー・アレクサンダー）とギタリストのChris Hoge（クリス・ホーゲ）によって結成されたこのバンドは、同じように遊び心のあるコンセプトと青春の温かい情景を描いています。Bad Bad Hatsは、生き生きとしたメロディー、何日も聴き続けられる大きなコーラス、そして彼らの多彩で幅広いリリースを貫く簡単な音楽性で賞賛されています。

バンドのリード・シンガーであるケリー・アレクサンダーは、フロリダ州タンパとアラバマ州バーミンガムで育ちました。子供の頃、彼女は2000年代初頭を代表する艶やかなMTVポップや、両親が夕食を作りながらかけていたDavid Bowieや Tom PettyのCDをよく聴いていました。また、Alanis MorissetteやKim Deal、後にMichelle Branchといったシンガー・ソングライターたちは、ケリーにとって初期のインスピレーション源だった。アメリカン・アイドルを見ながらソングライティングという職業を知った10代のケリーは、いつかスターたちのためにヒット・レコードを書こうと、バインダーに曲を詰め込み始めた。

自信がつくにつれ、ケリーはオープン・マイク・ナイトで自分の演奏力を試し始め、やがてマイスペースでデモを共有するように。2人の相性の良さは否定できず、ソングライティングやサウンドのテイストも共通。ふたりは一緒にデモを改良し、ツイン・シティを中心にギグを行い、彼らのライヴに来た友人たちから常に強い反応を得ました。やがてケリーとクリスは初のEP『It Hurts』を完成させ、地元のインディ・レーベルの耳目を集めることに。ベーシストのノア・ボズウェルを加えてラインナップを充実させた後、Bad Bad Hatsが正式に誕生。

2015年、BBHのデビューLP『Psychic Reader』が到着。シングル「Midway」を筆頭に、シネマティックなサウンドとパンチの効いたリズムセクション、そしてケリーの心に響くヴォーカルが際立つアルバム。Psychic Reader」で、バンドは地元ツインシティの会場を超えて聴衆を広げ、彼らの音楽は大学のラジオや共有リンクを通じて有機的に拡散。彼らの成長は、2010年代を通じてストリーミングを通じた若いベッドルーム・ミュージシャンのルネッサンスと重なり、毎日新しいファンが彼らの音楽を発見しているようでした。続くフル・アルバム『Lightning Round』（2018年）と『Walkman』（2021年）で、Bad Bad Hatsは、バンドをアイスホッケー選手、エルヴィスの物まね、諜報員などに扮させた愉快なDIYミュージックビデオで、サウンドとルックスを拡大。セント・ポールでの最初の活動から数年、Bad Bad HatsはThe BethsやHippo Campusのような同業者や、The Front Bottomsや前述のMichelle Branchのような名だたるアーティストと世界ツアーを行い、2022年のヘッドライナー・ワールド・ツアーに抜擢されました。それはケリーにとって、一周した瞬間であり、彼女は各ライヴのステージでそれを明らかにしました。

昨年1月、ケリーとクリス、そして長年のバンドメイトであるコン・デイヴィソンは、クリスとケリーのツインシティの自宅で厳冬の中、セルフタイトルの最新LPの作曲とレコーディングを行った。2週間の間、ケリーは毎日ランチにサンドイッチを作り（火曜日はツナサラダ）、クルーは機材がぎっしり詰まった地下のホームスタジオで作業を開始。彼らはいつもより素早くレコーディングを行い、ファンから直接送られてきた曲作りのヒントも取り入れました。ケリーが若い頃に覚えた駐車違反の切符や、灼熱のタンパの食料品店の駐車場など、自伝的なシーンにインスパイアされた曲をダンスフロアで聴けるナンバーに織り込んだのです。

今度のアルバムは、バンド初のセルフ・プロデュースによるもので、自由奔放で清らかな曲調に、思いがけずファンキーな展開もいくつか。新しいアルバムは、バンドが今も創作と演奏を深く楽しんでいることを示唆し、新旧のリスナーを彼らのハートフルな曲に合わせて生きるよう誘います。『Bad Bad Hats』はDon Giovanni Records.より2024年4月12日発売予定。