Anat​é​lo Maroulita de Kol – An​á​sana

ギリシャの恍惚とした儀式シンガー、ピアニスト、アンビエント・コンポーザーであるMaroulita de Kolのデビュー・アルバム ‘Anásana’ が発表された。

アテネ育ち、ベルリンを拠点に活動するMaroulita de Kolは、古代ギリシャのキリスト教以前の儀式や慣習を現代的なレンズを通して新たに表現した音楽を創作している。クラシック・ピアノと声楽を学んでいた彼女は、祖国ギリシャの神話、芸術、物語に深く傾倒していった。これらの研究は、最終的に ‘Anásana’ を構成するデビュー・ソロ作品へと彼女を導いた。

‘Anásana’ の楽器編成とテーマは、歴史的ギリシャの古代の恍惚とした儀式と、瞑想的なエレクトロニック・アンビエント・ミュージックの両方を引用している。深く学んだピアノ・テクニックの流れるようなラインは、伝統的なヘレニズムの民謡をまとっている。そのイメージは紛れもなくギリシャで生まれたものだが、その音色は、de Kolがベルリンに滞在し、そのエレクトロニックで実験的なシーンに没頭したことによって変化したものだ。「私の音楽は自由と美の行為です」と彼女は説明する。 “女性の信仰の回復を目指す賛美歌は、女性性の集合的な傷を癒すことができる”。

de Kolの歌声はビザンチン・トランスを呼び起こし、魔法と神話に満ちた遠い国への入り口であり、厳粛な宗教の巫女が難解で典礼的な聖餐式で群れを導くようなものだ。鳥のさえずりと塩の空気、陽に焼かれた洞窟と青い空、de Kolが古代の神々への畏敬の念を込めて呪文を唱える、至福の古代の世界がこのレコードの舞台である。