Absolutely Free – How to Repaint Clouds

2021年末にリリースされた2ndアルバム ‘Aftertouch’ は、現代（ポストフィジカルと呼ばれる）カルチャーの年輪を丁寧に練り上げ、プリズムのような旅路を描いている。メロディとリズムに根ざしつつも、実験的な演出で自由に走り回る bsolute Freeは、アルバムの8曲を通してアバンギャルドとポップの境界を曖昧にする。ポリリズムが複雑に絡み合う ‘How To Paint Clouds’ は、AIで生成された雲の絵のミュージックビデオとともに先行配信されました。この曲は、MIDI（Multi Instrument Digital Interface）ファイルのみを使用した8トラックのリミックスプロジェクトで、ハーモニックとリズムの設計図を含むデジタル言語ですが、実際の録音はありません。

「この曲の歌詞は、嗜好の移り変わりや、作品に対するアーティストの思いが時間とともにどのように変化するかを反映しています」と、バンドは語っています。「ミュージシャンが昔の曲を再演するとき、新しい解釈は変化する文脈と進化する嗜好によってもたらされる。私たちは、楽曲の個々のオーディオトラックを操作することに基づく従来のリミックス様式から逸脱し、アーティストに元の素材から並外れた自由を与え、新しい音を作り出し、楽曲のモチーフを再構築したいと考えました」

その結果、リミックスはダークテクノからサイケファンクまで多様な美的感覚を持ち、楽曲のオリジナル構造を楽器から切り離した形で解釈しています。トロントの有名ミュージシャンJoseph Shabasonが手がけたこの曲は、FXとサックスで構成され、彼特有のアンビエント・ジャズとJon Hassellのテレストリアル・アトモスフェリックを思わせる作品です。