Sprain – “Privilege of Being”

この夏の終わりに、ロサンゼルスの実験的ノイズロック・バンド、Sprainが2時間の野心的なアルバム ‘The Lamb As Effigy or Three Hundred And Fifty XOXOXOS For A Spark Union With My Darling Divine’ をリリースする。このアルバムのレコーディング中、バンドは自分たちを追い込みすぎて、危うく活動休止するところだった。ファースト・シングル “Man Proposes, God Disposes” はすでに公開したが、Sprainはそれに続いて “Privilege Of Being” を発表した。

“Privilege Of Being” は、ゆがんだ、小声の、雰囲気のあるトラックで、悪いヴァイブスが渦巻いている。ストリングスとバリトンのうめき声だけのように感じられ、そのビデオはさらに不吉で幻覚的な雰囲気を醸し出している。監督のAlex Kentは、無言で会話する2人を字幕で映し出し、その会話は実存的な演技の練習であったり、つながりの不可能性についての声明であったりする。まさにベケットのクソ映画だ。