Jenny Berkel – “You Think You’re Like the Rain”

カナダの詩人でありソングライターでもある Jenny Berkel(ジェニー・ベルケル)は、最新アルバム ‘These Are Sounds Left from Leaving’ について、「曲そのものが、小さな空間に大きな恐怖をもたらす近接性の研究なの」と説明する。Outside Musicから発売されるこのアルバムは、それが作られた世界を体現している。長い間煮えたぎっていた恐怖が強まる一方で、自らに課した静寂が並存していた時代。世界が崩壊していくような感覚。「曲は、生きている瞬間をとらえた、生きている創造物のように感じてほしかったんだ」とベルケルは続ける。「小さな空間における大きな恐怖というテーマを、親密さと脅威的な浸透性の共存として聴き、感じてほしかった」

この一見矛盾するようなムードは、ニューシングル “You Think You’re Like the Rain” にも表れている。困難な時期を経験している友人に宛てたこの曲の詩的なリリックと独特のメロディックなフォークスタイルは、内省的な雰囲気を醸し出しているが、ジェニー・ベルケルがこの小さな空間に入り込むことによって、人間の内面にある真の深さが明らかになる。その結果、親密なトーンでありながら、人間の内なる広大さを十分に理解したコミュニケーションが生まれます。知ることのできないものすべてに対する認識。

この曲には、Phyllis Rising Productionsが制作し、Meg Hubleyが監督したビデオが付属しており、ノバスコシア州の広大な海岸線を利用して、これらの内部空間を喚起している。

Posted on 02/10/2022