Jacob Aranda – “Dream of Mexico”

現在はベイエリアを拠点に活動するJacob Aranda(ジェイコブ・アランダ)は、イリノイ州の片田舎でラテン系の家庭に育った。それ以来、シカゴ・スクール・オブ・バイオリンメイキングで学び、スペインのシグエンサでクラシック・ギターの作り方を学んだ。こうした技術への尊敬の念は、彼自身の音楽にも、またたびたびコラボレートする他のアーティストたちとの音楽にも、しみこんでいるようだ。ソロ・アーティストとして、彼は2018年に「絶望と憧れの表現」であるデビュー・アルバム『Great Highway』で頭角を現した。それから5年、2枚目のアルバム『War Planes』では、ジェイコブはもう少し個人的なものを掘り下げ、世代間のトラウマの癒し、再生、内省のアイデアを探求している。アルバムの9月リリースに先駆け、ジェイコブは本日、ニュー・シングル “Dream Of Mexico” を初公した。

“Dream Of Mexico” は、ジェイコブのルーツ、特に教育活動家でありラテン系政治オーガナイザーの父親から受け継いだ苦悩を振り返る、『War Plane』収録曲のひとつだ。ジェイコブは「彼は私にスペイン語を教えてくれなかった。彼は私をラテン文化から遠ざけると同時に、アメリカにおけるラテン系住民の居場所を開拓するために懸命に戦っていた。イリノイの田舎ではそうではなかった」。父親がジェイコブを生い立ちの葛藤から守ろうとしていたにもかかわらず、それもまた悪影響を及ぼしている。でも、白人文化の中でメキシコ人であることは、社会的疎外というテーマが常に存在する」

まどろむような思いが彼をメキシコに連れ戻し、「自分がどこから来たのかわからないと、自分がどうなってしまったのかわからなくなる。トラックが進むにつれて、まるで絵が鮮明になっていくかのように、推進力のあるアップライト・ベースとシャッフルするドラム・ビートが現実を鮮明にし、テクスチャーのあるヴァイオリンが全体の終わりへと導いていく」

このビデオについてのジェイコブの考えを読み、そして下記から自分の目で確かめてほしい:

「ビデオは、私が最近受け継いだ子供時代の様々な工芸品、父が19歳の時の日記、私たちが一緒に育ったいくつかの写真、父の絵、メキシコで鉄道を建設する中国人労働者を写した最近手に入れた2枚の写真と私が対話する様子を映し出している。それらはすべて、受け継がれたトラウマと私の家族の歴史についての長い瞑想の役割を果たしている。『チノ』は父と私が同時に読んだ本だ。祖父が生き延びた人種差別と大量虐殺について、私たちに重要な文脈を与えてくれた。 私が描く絵は、ページからはみ出し、私から離れ、消えていく。創作への闘い、モノや記憶、歴史の重みに取り憑かれている感覚」

ジャ

Posted on 09/01/2023