Abby Sage – “Three Floors, Three Doors”

トロント出身でロサンゼルスを拠点に活動するオルタナティヴ・センセーション、Abby Sage(アビー・セイジ)が、デビュー・アルバム『The Rot』からの注目曲「Three Floors, Three Doors」の魅惑的なビデオを公開。このプロジェクトは3月1日にNettwerkからリリース。

アルバム2曲目の「Three Floors, Three Doors」は、ドリーミーなサウンドと、子供の頃の無邪気さにはもう戻れないというセージの違和感を並置した曲。この曲は、彼女が知っていると思っていたことすべてを引き裂き、再構築し、変化は避けられないという不快な事実を認め、歓迎するもの。

アルバムの他の部分と同様、「Three Floors, Three Doors」はロンドンを拠点とするプロダクション・チーム、マイライオットことRoy KerrとTim Bran(Sageの2022年『The Florist EP』を手がけた)とのコラボレーションで制作されました。

「”Three Floors, Three Doors”は、私にとって、何も消すことはできないということを実感する作品。私が教えられてきたこと、経験してきたことはすべて、私が何を保ち、何を手放すかをどんなに選びたくとも、常に私の中に生き続けるのです」とセイジ。「ある晩、自分の体を3階上から見ているような感覚に陥ったときのこと。上空から見ると、すべてを明確に把握することができ、理性的に考えることができたのですが、自分の体に戻ると、何も変わっておらず、以前と何もかもを感じたままだったのです」。

ミュージックビデオは、アビーの心の中を垣間見ることができ、相互のつながりという概念と葛藤し、最終的にはそれを受け入れるという、魅惑的な自己啓示の航海の役割を果たしています。記憶と知覚の複雑さを象徴し、彼女自身の精神の輪郭をナビゲートするアビーの内なる葛藤と呼応しています。

「”Three Floors, Three Doors”は、自己の受容と、旅における変化の眩暈を扱っています。仮面は、これまでのプロジェクトで視覚的なスルーラインとして使われてきたもので、ここでは特に、葛藤の感覚と、旅の途中で身につけるさまざまな仮面をとらえるのに効果的だったと思います。また、その葛藤を振付で示したかったのです。特に2つのドアがあるシーンは、正しい道を見つけるために、2つの選択肢の中を進むことの押し引きを表現しています」

Posted on 03/08/2024