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Top 50 Albums of 2016

今年もやりました年間ベスト。今年は小刻みにやっていたので最終的なのを選ぶまではそんなに時間は必要なかったけど、これを完成させるのに時間かかっちゃいました。夜な夜な酒を入れながら書いていたんで変な感じの文章も多いと思いますが許してください。でわどうぞ〜

50. Bellows – Fist & Palm (Double Double Whammy)

メンバーそれぞれメインの活動がソロ路線な人達が集まったプロジェクトだけど、その割にはまとまりがありつつ等身大なまま。恐るべしブルックリン・コネクション。

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49. Ian Sweet – Shapeshifter (Hardly Art)

カセット作時代で名前がまだIANだった頃から大好きだった。メンバーが増えてその頃の嘆き的なメロディやヴォーカルは薄れたけれど、この子は雰囲気あるので今後にも期待です。

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48. Frankie Cosmos – Next Thing (Bayonet)

その出生が話題になってしまいますが、アーティストとして少しずつ成長している感じが微笑ましい。物凄くできのいい音楽じゃないけど、こういう音楽こそインディってことで応援してます。

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47. Fear Of Men – Fall Forever (Kanine)

もっとエレクトロニックなイメージがあったんだけど、それに加えてバンド感が出たことで、あまりない存在になったと思う。ヴォーカルがいいのは言わずもがな。

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46. Stephen Steinbrink – Anagrams (Melodic)

マイナー・レーベル時代から通じて常に落ち着いていて安定感があり、いつも信頼しています。今回初めて初めからしっかりめのレーベルから出したので、次作あたりに何かありそう。

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45. The Body – No One Deserves Happiness (Thrill Jockey)

幾つかの曲で女性ヴォーカルを入れてくるという、久々のオリジナル作なのに予想外の作りであったのが功を奏した。コラボ作続きだった影響から柔軟性を得ていい結果を生んだようです。

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44. Weaves – Weaves (Kanine)

今回のベストで数少ないデビュー組のひとつ。マッチョな黒人系女性がヴォーカルなところに目が向かいそうですが、デビュー作にしてはバンドとしての完成度が高いと思う。

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43. Nap Eyes – Thought Rock Fish Scale (Paradise of Bachelors)

前回のデビュー作である意味大物感のあるバンドだなと思ったら、もう既にベテランの域に達してしまったかのような出来栄え。最先端な音楽とは無縁ないつでも良いもの。

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42. Okkervil River – Away (ATO)

途中途中のチャートには入れていなかったけど、じわじわと来たやつのひとつ。逆に最初は良いなと思っていたけど、段々そうでもないかなあと思ったやつと入れ替えました。

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41. Thee Oh Sees – A Weird Exits (Castle Face)

結局チャートインさせてしまう、いつもの癖が出てしまった。ただ好きな存在でそうなったんじゃなく、沢山リリースするけど、いつも新しいところがあるんだよな。

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40. DIIV – Is The Is Are (Captured Tracks)

デビュー作ほどのインパクトはないし、基本形はすでに出来上がっているけど、少し明るくなったり、プログレッシヴな展開を持たせたりと、着実に一歩前進したってことで十分です。

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39. EZTV – High In Place (Woodsist)

前作からの延長であるけどそうでもないというか、一気に花開いた感じ。どの曲も一定の温度と繰り返しながら、そこをうまく利用して表現している巧さのある人たちになりました。

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38. Leapling – Suspended Animation (Exploding In Sound)

基本的にヴォーカルの人のソロ・バンドになるけど、今回はメンバーの脱退もあってその感じが鮮明に出た感じ。この人の唄は好きだけど、バンドとしてのこの音楽が好きなんで、もっと頑張ってほしい。

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37. The Hotelier – Goodness (Tiny Engines)

ここへ来てエモいロックも結構好きになっているんですけど、彼らはエモとオルタナの中間的なところがありなんだと思う。っていうか、ジジババをぼかす必要ないでしょ。

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36. The Goon Sax – Up To Anything (Chapter Music)

今回の中ではたぶん一番ローファイっていうか、へぼいやつ。こいうバンドは沢山いると思うけど、作品として成立して、ちゃんとリリースされるってことにはそれなりの理由があるんだなと。

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35. Car Seat Headrest – Teens Of Denial (Merge)

間違いなく才能のあるソングライターですが、2作目ってことでどうなるかと思ったら、才能の部分がさらに露出しまくりでした。早熟だけに次あたりが勝負どころですね。

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34. Dinosaur Jr. – Give A Glimpse Of What Yer Not (Jagjaguwar)

全盛期頃の感じが欲しいわけではありません。Dinosaur Jrとしての現在形が無理なく表現されていると思うし、ちょいちょい昔にはない良さもありました。

33. Hiss Golden Messenger – Heart Like a Levee (Merge)

もっとアシッドというかシンプルにフォークだったけど、ソロバンドとして様々な要素を盛り込んで、一気に花ひい来た感じ。同じような成長をするアーティストが今年は特に多く感じました。

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32. Savages – Adore Life (Matador)

いやぁ熱いですね。こんなぶっとい感じの女子ロックバンドは久々です。音楽は半端なく硬派ですが、音楽家としてはとても誠実で勤勉な人たちです。

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31. SubRosa – For This We Fought the Battle of Ages (Profound Lore)

このバンドの作品を聴くときは、それなりに時間的な余裕がある時が好ましい。ちょっと聴き出しちゃうとそのままズルズルと行ってしまう引込み具合がすごすぎる。

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30. Blue House – Suppose (Whipped Cream)

誰なんだこんないい音楽やるやつらは、って感じで突如舞い降りてきた。しかもこれイギリス産なのかと、色々驚いたやつ。このメロディ必殺です。気持ち的には一位なくらい。

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29. Whitney – Light Upon the Lake (Secretly Canadien)

こういうパターンもたまにあります。元バンドでメインの人以外で新しく結成したら、全然違うバンドに生まれ変わり、しかもすごく良いっていうやつです。なんか色々と考えてしまいますね。

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28. Grumbling Fur – Furor (Thrill Jockey )

前作の時から、この2人が一緒にやると、なんでこんな音楽になるんだろうと不思議だった。そして今回はさらにポップになっちゃてる。本人たちが一番楽しんでる感じが素敵です。

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27. Andy Shauf – The Party (Anti-/Arts & Craft)

活動暦はそこそこあるけど、この人の音楽を聴いたのは多分今回が初めて。繰り返し何度も同じ曲を聴いていられるストレスの無いとても優しい音楽です。

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26. Mitski – Puberty 2 (Dead Oceans)

アルバムを通して聴くと、結構暗黒で気分によっては気が滅入ることもあるけど、そいういう部分を含めて情熱的な作品でした。

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25. Jenny Hval – Blood Bitch (Sacred Bones)

昨年作で知名度一気に上げて、そのままの勢いで出したことで更に露出度がアップ。前作よりも昔の作風に戻ったような感じもしますが、安心して聴けます。

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24. King Gizzard & The Lizard Wizard – Nonagon Infinity (ATO)

もう既に新作の準備に入っていて、しかも年間5作という制作意欲がありすぎな人達で付いて行くのも大変で
困っちゃいますが、とりあえずこれは良かったよ。

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23. White Lung – Paradise (Domino)

デビュー作から、どストレートなで常にさっと終わる基本形は何も変わっていないけど、毎回全部聴けちゃうし、ちゃんと新しい曲になっているのと、少しポップになったことで勝算あり。

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22. Free Time – In Search Of Free Time (Bedroom Suck/Underwater Peoples)

毎年恒例の?オセアニアDIY枠のベスト。このエリアからの作品は当然色々とありまし、他にもいっぱい好きなのあったけど、これは格段良かったです。

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21. Teenage Funclub – Here (Merge)

新しいバンドが出てくると、彼らに例えられることが結構ありますが、改めて思うにこのバンドっぽいバンドは他にいないと思う。何年経ってもいいバンドです。

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20. Weyes Blood – Front Row Seat To Earth (Mexican Summer)

アルバムのリリースよりも怒涛のビデオ公開によって、この作品を聞く頻度が上がったため、結果的によく聴いていたことになってしまった。まあそうじゃなくてもいっぱい聴いたと思うけど。

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19. The Amazing – Ambulance (Partisan)

正直、2年連続でリリースしてくるとは思っていなかったので、ありがたさに関しては薄れましたが、結局ツボってしまうわけです。それ以上の理由は無し。

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18. Teleman – Brilliant Sanity (Moshi Moshi)

そこそこキャリアもあるし作品も結構出してきているので、そんなに話題になるポジションではなくなってきていると思うけど、個人的にはグッときた。

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17. Parquet Courts – Human Performance (Rough Trade)

これで何作目だっけな、いつも好きな音だから何枚目でもいいんですけど、そろそろ毎度って感じにはならないかもって思ったら新たな展開もあるようで、ちゃんと分かってらっしゃる。憎いね。

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16. DIANA – Familiar Touch (Culvert Music)

ポップスなんだけど、さりげなくバンドな音を表現しているところに本物の80年代を感じるところと、その頃にはなかった現在のテイストが入っているところがいいんです。

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15. Steve Gunn – Eyes On The Lines (Matador)

ソロ活動に重きを置くようになって、本格的に作り込んだと思える作品です。ギタリストとしての要素もありつつも、ソングライターとして十分魅力があることが分かった。

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14. Cass McCombs – Mangy Love (Anti-)

ちょっと冒険した曲もあったけど、落ち着いて聴いてられる。おかげで酒がすすんでアルバムが終える頃には熟睡していて、最後までちゃんといまだに聴けてないけど十分な作品。

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13. Ultimate Painting – Dusk (Trouble In Mind)

最初聴いたときはぼちぼちだったけど、とあるタイミングから凄くいいじゃんと思ったやつです。その後本来のバンドでの活動も再開していたから、しばらくこのプロジェクト作はないのかあと思うと一入です。

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12. Steve Mason – Meet the Humans (Double Six)

Beta Band時代からするとだいぶフォーキーで穏やかな音楽になりましたが、そこはさすが、しっかり凝ったこともやっていますが、とにかく曲がいい。

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11. Bon Iver – 22, A Million (Jagjaguwar)

結構ギリギリなんだよなぁこのアルバム。ここ最近のトレンドを結構に取り入れている分、後に劣化する可能性もあるんだけど、現時点を考えれば普通に良い。

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10. Lambchop – FLOTUS(Merge Records/City Slan)

ちょっと久々だなあって思い、懐かしい体で聴こうとしたら深いことやっているじゃないか。曲が長くてミニマルな王道はめこみ路線というまさかの展開。

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9. Sumac – What One Becomes (Thrill Jockey)

ここも曲は長い。ただし一定速度であっても変化系。ちょっと前のポスト・ブラックメタルより、プログレ・デゥームの方が奥が深いし、発展があるんじゃないかと思わせれた作品。

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8. Kevin Morby – Singing Saw(Dead Oceans)

せっかくいいバンドに加入したのにソロ活動の道を選んで、もったいないなあって思っていたけど、ここまでいい音楽になるなんて思いもしませんでした。

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7. Angel Olsen – My Woman (Jagjaguwar)

前作の結果からして今回が凄く良くなるのは何となくわかっていたけど、圧倒的でした。初期の繊細な感じより、豪快で感じの方が魅力的です。

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6. Heron Oblivion – Heron Oblivion (Sub Pop)

全部好きなバンドのメンバーが揃っちゃ致し方ありません。ここ数年のサイケロック市場は賑わっておりますが、大本命がいきなり登場しちゃった。このまま続けてください。

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5. Ryley Walker – Golden Sings That Have Been Sung (Dead Oceans)

ピッキング・ギタリストとして登場した作品は好きだったけど、その後シンガー路線へ歩みだしてからは試行錯誤な感じでしたが、一気に才能が花開いた。

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4. Holy Sons – In The Garden (Partisan)

前回まではレーベルの色もあってか、実験的というか変な音に拘っていたけど、なんなんだこの変わり様は。何があったか知らないけど、長年の努力があってこその結果でしょう。

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3. Savoy Motel – Savoy Motel (What’s Your Rupture)

集まりバンド系で良かったの多かった一年でしたが、これはどうしてこんなことになるんだと不思議でならない。楽しくてクールな音楽ってなかなかないよ。

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2. Drones – Feelin’ Kinda Free (Tropical Fuck Storm)

わりと今年の早い段階でこの作品を聞いた時点で、これはヤバいなと思っていたけど、これ以上はなかなか出てこなかったってことです。っていうか、もっとちゃんとプロモートしましょう。

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1. Nick Cave & The Bad Seeds – Skeleton Tree (Bad Seed Ltd)

まだ高校生の頃聴いた作品が強く印象に残っていたままでした。あらから30年近く経った今、あの作品より越えたかもしれない。自分も歳をとったけどこの人の音楽がずっと必要です。

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って感じになりました。

今年は、シンガーソングライターやバンドでもパーソナルな要素があるのが多くランクインしました。年を取ったせいか、バンド系の個性が薄れてきたとかありますが、それ以上にアーティストの本性みたいのが露出した作品が多かったんだと思っています。それと、ランク外で臨時バンド系の作品もいいものいっぱいありましたね。

今年もこれをやってやっと終わったなと思っていますが、すでに来年の新作情報も沢山出ているし、例年より早めのリリースが多い気がするので、2017年も新しい音楽がいっぱい待ち構えていますので、今後とも宜しくお願いします!