結成時のメンバーからは入れ替わりが幾度かあり、現在の編成になってからは2作目だと思う彼等。それなりの活動歴になり、同じ様な音楽と活動歴のあるひとたは解散や活動休止になるなか、彼等は思いもよらなかったレーベルへと移籍した。同日にリリースされた別バンドの作品も考えると、レーベルに新しい方向性を加えたいという意図が伝わってくる。
レーベルの思惑に若干利用されたような気もしますが、ここまでの過程を考えるとこの先大きな変化は期待できないので、外的要素がどの様な影響をもたらすか楽しみだった。メンバーの交代がありながらも、彼等の音楽性は一貫とした部分は常にあり、インダストリアルな音色に重きを置いてきていたが、今回も金属的な部分を残しつつもルーズなサイケデリックからポストパンク、ノーウェヴ路線を中心としている。過去の痛々しい音とは違うが、とことんズブズブに貫く路線も悪くないし、これはこれでWolf Eyesな作品です。