Ambient Babestation Meltdown & Borai – Human Material EP

アンビエントBabestation MeltdownがOptimo Musicに戻り、2枚目のコラボレーション・リリース。エレクトロ、UKG、テクノを90年代初期のハードコアと衝突させた3曲入りの『Human Material』EPは、インパクトが強く、クオリティも高い。

サウス・イースト・ロンドンのAmbient Babestation Meltdownが最後に当レーベルに在籍したのは2022年7月のJBS。それ以来、ペッカムのカルト的レーベルRye Waxのクリエイティブ・ディレクターである彼女は、独自のサウンドを開拓し続けている。彼女のSFへの愛と、イタロ、ハウス、ハードコアの世界からのアウトサイダー・サウンドへの情熱が生かされたこのサウンドは、トップ・ボーカルに加えられた彼女の冗舌でありながらスルメのようなヴォーカルによって、よりユニークなものとなっています。

一方Boraiは、地元ブリストルのHardcore Energyや、ドイツとロンドンをそれぞれ拠点とするOff Beat、Room2といったカルト的なインディペンデント・レーベルに所属する、アンダーグラウンドの中心的存在。根っからのジャングル・ヘッドである彼は、DJやプロデューサーとして、またブリストルのDubstudioでダブプレートをカッティングする際にも、ダブ、テクノ、そしてその中間の様々なジャンルに進出。

サイバーパンクの物語が詰まったこのEPで、2人はまさにそれを実践。サウンド的には、下層階級にとってあまりにも知覚が発達し、傷ついた心を修復するために反撃する従属的なロボットの蜂起を描写。

オープニングの「My Heart My Motherboard」は、テック・ハウス、ドレッシーなエレクトロ、フレッシュなUKGが完璧なハーモニーを奏でるサウンド。ミッドテンポのビートには感染性のバウンスがあり、ピクセル化されたシンセのモチーフは未来的で、ベースラインは暖かく光る。「Your Malware」は、エッジの効いたビートと不安を煽るシンセで、より質感の高いアシッドテクノを追求。パンチの効いたドラムがリズムを刻む中、歪んだ303がタイトにループし、叫ぶようなヴォーカルが緊迫感をプラス。最後に収録されている「Do Androids Dream of Key Lime Pie」は、90年代のハードコアと必殺サンプリングの栄光の日々を彷彿とさせる曲。ダビングされたロー・エンドとエッジの効いたスタブが、埃っぽいジャングル・ブレイクを生み出し、ダンスフロアを破壊すること間違いなし。