かつて実験的ロックのアイコン的バンドであるBattlesのフロントマンを務め、2010年の脱退以降も精力的にソロキャリアを重ねてきたTyondai Braxtonが、最新ソロアルバム『Splayed Werks』を8月にリリースすることを発表しました。エレキギター、エレクトロニクス、合唱団を組み込んだ2022年の壮大な交響曲作品『Telekinesis』に続く公式な続編となる今作から、先行リード・シングルとして「Piiano」に続いて、「UnFS」も現在公開されています。
全15曲からなる今作は、2021年の「Dia」や「Phonolydian」といった過去のシングル曲もトラックリストに含む、長年をかけて制作されたエレクトロニック/エレクトロアコースティック作品集です。また、彼が父親になり、プリンストン大学の作曲科教授に就任して以来、本格的なフルレングス・アルバムとしては初めての作品でもあり、彼の私生活における大きな変化や進化が色濃く反映された節目の一枚となっています。
Tyondai Braxtonはプレスリリースを通じて、自身の音楽リリースに対する哲学やアーティスト像が大きく変化したことを明かしています。彼は、戦争やメディアの過剰飽和による無力感に直面する現代において、アーティストの最も重要な役割は「その瞬間のクリエイティブなアイデアを形にして人生を記録(アーカイブ)すること」だと語しており、過去に重要視していた楽曲への強い思い入れや細部へのこだわりよりも、今この時代に生きる一人の人間としてのリアルな軌跡を残すことに重きを置いたと説明しています。
