ロンドンのポストパンク・バンドThe Sick Man Of Europeが、ニューアルバム『The Intermittent Signal』を9月25日にリリースすることを発表し、その幕開けを告げるリードシングル「Negative Stimuli」を公開しました。本作は、昨年リリースされたセルフタイトルのデビューアルバムからわずか1年という短いスパンで届けられる新作です。混迷を極め、日々深刻さを増していく世界に向けて、現代のアテンション・エコノミー(関心経済)への拒絶を突きつけ、コミュニティや組織を通じた人間的な再接続を呼びかける、強烈な「抵抗の響き」が込められた作品となっています。
リードシングルである「Negative Stimuli」は、アルバムが持つ急進的なメッセージを最初に提示する重要な1曲です。この楽曲は、1970年代後半にイタリアのボローニャから政治的アクションを発信し、シチュアシオニストやダダから影響を受けたカウンターカルチャーの自由ラジオ局「Radio Alice(ラジオ・アリス)」の精神から着想を得ています。静電気やノイズの隙間から明晰さと強い確信が真に響き渡る、生々しく刺激的なサウンドスケープが構築されています。
アルバム『The Intermittent Signal』全体を通じて、バンドは前作で見せた最小限の骨組みによる簡素なアプローチを超え、より拡張的で没入感のある音楽性へと進化を遂げています。反復の技法を再学習し、マシンのリズムをさらに強度を増して転用しながらも、随所に新たな旋律の美しさを宿しているのが特徴です。かつては当たり前だったシンプルな繋がりが急進的な意味を持つ現代において、壊れたシステムを刷新しようとするユートピア的な思想と切迫したメッセージを、洗練されたポストパンク・サウンドに乗せて鳴り響かせています。
