Sister Ray Davies – “Walk Away”

Sonic CathedralおよびWell Kept Secretより2026年9月30日にリリースされた「Walk Away」は、Sister Ray Daviesの美学が凝縮された注目のシングル作品です。ドリーム・ポップやシューゲイザー、インディー・ロックの要素にアメリカーナの叙情を織り交ぜたサウンドメイクが特徴的で、David Lynchの映画作品を思わせるミステリアスで幻想的な世界観と、Muscle Shoalsの伝統に通じる豊かなディープ・ソウルネスが絶妙に融合しています。

併せて公開された映像作品とともに展開される本作は、夢心地でヘイジーな余韻を残しながらも、胸を刺すような熱いエモーションを醸し出しています。静謐な音響表現と哀愁を帯びたメロディ、そしてシネマティックな映像美が見事に共鳴し、聴き手をディープな音響空間へと引き込む印象的な作品に仕上がっています。


SENNEN – “Dig”

Sennenの最新シングル「Dig」が、各デジタル・プラットフォームにて配信開始されました。本作は彼らにとって10年以上ぶりのニュー・アルバム『New Quiet』からの第2弾先行トラックであり、まるで長年隠されていたインディー・ロックの名曲かのような佇まいを漂わせています。推進力のあるキャッチーなメロディが印象的なアップテンポの楽曲でありながら、歌詞においては「ハンドルを握ったまま眠りに落ち、正面衝突が迫っているのにもかかわらず何も手を打たない」という、例え話としての惨劇や葛藤を描き出しています。

併せて公開されたミュージック・ビデオは、Innerstringsが制作を担当しました。楽曲が持つ疾走感と歌詞の不穏なストーリーテリングを見事に視覚化しており、映像作品としても完成度の高い仕上がりとなっています。来たる復帰作『New Quiet』への期待を決定づける、視覚・聴覚ともに強烈なインパクトを残す一曲です。

Sennen – “Here It Comes”

英国のシューゲイザー/インディー・ロック・バンド Sennen が、2026年10月30日にレーベル Sonic Cathedral よりリリースされる約10年ぶりのニュー・アルバム『New Quiet』から、復帰を飾る先行シングル「Here It Comes」を公開しました。朝のコーヒーや紅茶の時間に優しく寄り添う完璧なギター・ポップに仕上がった本作は、どこか Galaxie 500 の静かな側面を彷彿とさせ、繊細に煌めくギターの音色が聴き手の感情を穏やかに揺さぶりながら遠くへ消えていくような、美しく儚い魅力に満ちています。

バンドが力強く前進するようにリズムを刻むギターの動きに対し、ベルベットのように滑らかなヴォーカルが絶妙なバランスをもたらし、「Everything will be OK(すべては上手くいく)」という祈りにも似た切実な切望を優しく包み込んでいます。歌詞で描かれる「自分がどれほど必死に努力しているか」という戸惑いや自問自答を乗り越え、太陽の光のようにそっと差し込む温かな希望を感じさせる、魂の奥深くにじわじわと染み渡る秀逸なトラックです。


実に10年ぶりの帰還! 「バンドは僕らにとって救命ボート」と語るSennenが、共に音楽を鳴らす純粋な歓びを取り戻したニュー・アルバム『New Quiet』を発表

ロンドンを拠点とするシューゲイザー/インディー・ロック・4人組バンド Sennen が、名門 Sonic Cathedral より10月30日にリリースされる10年ぶりのニュー・アルバム『New Quiet』から、復帰作となる先行シングル「Here It Comes」を公開しました。Big Star を彷彿とさせる普遍的なギター・ポップの佇まいと Galaxie 500 の静けさが同居する本作は、浮遊感のあるヘイジーなトーンと繊細に煌めくギター、そして滑らかなヴォーカルが美しく重なり合う極上のポスト・シューゲイザー/ポップ・トラックです。

本楽曲で繰り返される「Everything will be OK(すべては上手くいく)」というリフレインは、皮肉ではなく、平穏の脆弱さや日々の生活の中で自分を支えてくれる存在への愛おしさをまっすぐに歌ったものです。バンドによるセルフ・レコーディングを経て、Maps こと James Chapman がミックスを手掛けたアルバム『New Quiet』は、過去の縛りやプレッシャーから解き放たれ、自分たちのルーツやインフルエンスを素直に受け入れた自由で飾らないサウンドに満ちています。

2021年の名作デビュー作『Widows』のリイシュー作業をきっかけに、20代の頃のように「バンドで共に音楽を作る純粋な歓び」を再発見した彼ら。加齢や様々な人生の試練を経て結実した今作は、ノスタルジーと自己受容、そして「自分たちにとってバンドは救命ボートのような存在だ」という強い絆が刻まれており、音楽を鳴らすこと・聴くことの本質的な価値を優しく問いかける心温まる傑作アルバムとなっています。v


Andy Bellの「滝のごときギター」とMasalの「天上のハープ」が奇跡の融合:ジャズの巨匠やトルコ民謡へのオマージュを飲み込み、重層的なコズミックサウンドへと進化した最新アルバム、そしてその旅の始まりを告げる新曲「The Morning Of The Trip」の全貌

UKを代表するバンド Ride のギタリストや Oasis のベーシストとして知られる Andy Bell と、エセックスを拠点に活動するハープとシンセサイザーのデュオ Masal によるコラボレーションアルバム『Common Primitives』は、コズミックな音響からアストラル・ジャズ、さらにはトルコ民謡にいたるまで、多彩なジャンルを往来する瞑想的で美しい作品です。4つの長大なアンビエントトラックで構成され絶賛を浴びた2023年の前作『Tidal Love Numbers』とは対照的に、今作に収録された7つの楽曲は比較的簡潔でありながらも、より重層的で複雑なアレンジが施されています。

即興のジャムセッションから形を組み上げていくスタイルで制作された本作は、ジャズ界のレジェンドである Pharoah Sanders の名盤『Pharoah』から強い影響を受けており、催眠的なギターグループが多用されています。また、メンバーの Özlem Simsek が幼少期を過ごしたイスタンブールの伝統的なトルコ民謡をベースにした楽曲や、SF作家 Ted Chiang の短編小説にインスパイアされたトラック、スタジオの飼い猫に触発されたクラウトロック風のクレッシェンドなど、3人の個人的なノスタルジーと文学的・音楽的好奇心が、重厚なレイヤーとなって全編に散りばめられています。

このアルバムからのファーストシングルとして公開されたのが「The Morning Of The Trip」です。アルバム全体が内包する「旅」の始まりを予感させるような、印象派的な美しさを湛えた本楽曲において、Andy Bell は自身のギターを「まるで滝であるかのように」奏でています。ハープとシンセサイザーが織りなす極上のサウンドスケープのなかを、水流のように滑らかで清らかなギターの旋律が駆け巡る、アルバムの幕開けにふさわしい至高のトラックに仕上がっています。


Pye Corner Audio feat. Ian Rankin – “The Breath Of Now”

Pye Corner Audioが2026年6月19日にリリースするニューアルバム『More Songs About The Sun』より、セカンド・シングル「The Breath Of Now」が公開されました。今作ではスコットランドを代表する高名な犯罪小説家Ian Rankinをフィーチャー。不穏でシネマティックな電子音響を展開するPye Corner Audioのサウンドスケープに、Ian Rankinによる重厚なスポークン・ワード(あるいはリリック)が融合し、リスナーを瞬時に闇に包まれた都市の深淵へと引きずり込みます。

歌詞の面においては、荒廃した人生や空虚な街並み、そして現代の閉塞感が冷徹な筆致で描かれています。「低層の建物に跳ね上がる家賃」「あらゆる石から搾り取られる血」といった冷酷な現実や、暗闇のなかで足音を忍ばせる不審な気配が不気味に響き、夜の街には救いをもたらすヒーローなど誰も現れないという絶望的な世界観が提示されます。人生や仕事、人間関係さえもが「出口のない一本のトンネル」のように思えてしまう現代人の底知れぬ孤独と恐怖を、冷たい闇とともに描き出したダークなエレクトロニック・ナンバーです。


Masal & Emma Anderson – “Pause The Rain”

Masal と Emma Anderson(Lush)によるコラボレーション・シングル「Pause The Rain」がリリースされました。Masal は、トルコ出身のマルチ奏者でクラシックと中東の音楽背景を持つ Ozlem Simsek と、Alien 名義でサイケデリック・エレクトロニカを手掛ける Al Johnson によるユニットです。ハープやテルミン、エレクトロニクスを織り交ぜた彼らの美しい音響世界に、Emma Anderson の象徴的な存在感が加わることで、幻想的で重層的な聴覚の旅へと誘う一作となっています。

歌詞では、すぐ隣にいても気づかれない孤独や、痛みを直視しない相手への虚無感が、繊細な筆致で描かれています。「Maybe we can pause the rain(雨を止めることができるかもしれない)」というリフレインには、繰り返される沈黙やパターンを断ち切り、もう一度やり直したいという切実な願いが込められています。中東的なエキゾチシズムとドリーム・ポップの叙情性が交錯する中で、拒絶と受容の狭間を漂うような、深遠でエモーショナルなサウンドスケープが展開されています。


The Early Years – “Three Quarters”

英国のロックバンド、The Early Yearsが、Sonic Cathedralから10年ぶりとなるニューアルバム『Modern Moonlight』をリリースします。2006年のデビュー作、2010年代の傑作の一つと称される2016年の『II』に続く、結成20年でわずか3枚目となる本作は、まさに待望の帰還。デヴィッド・ボウイやデヴィッド・バーン、ブライアン・イーノ、レディオヘッドといった先人たちの影響を巧みに融合させ、イタリアの赤ワインやイーノの「オブリーク・ストラテジー」の導きを得て完成された、圧倒的な密度を誇るサウンドスケープとなっています。

アルバムタイトルは、深夜2時のスマートフォンから発せられる青白い光を現代の「月光」になぞらえたものです。ドラマーのフィル・レインズは、かつてのヒーローが太陽の下ではなく、深夜に孤独に画面を見つめる現代の状況を反映していると語ります。ユートピアを望みながらも、変わりゆく世界に少しだけ遅れて到着したような感覚――そんな現代を生きる私たちの応答を描いた本作は、シングル曲の歌詞「Future’s bright the future’s brilliant」というフレーズが示すように、微かな光を放ちながら深い余韻を残します。2


10年ぶりの沈黙を破りThe Early Yearsが放つ渾身の帰還作『Modern Moonlight』──Bowie、Eno、Radioheadの残響が交差する、美しくも混沌とした現代の音像

The Early Yearsは、2026年5月22日にSonic Cathedralからニューアルバム『Modern Moonlight』をリリースします。これは彼らにとって10年ぶり、20年間でわずか3枚目となる待望のアルバムです。2006年のデビュー作から、Uncut誌で高く評価された2016年の『II』に至るまで、寡作ながらもその音楽性は確固たる地位を築いてきました。長い沈黙を破りリリースされる本作は、ファンにとって待った甲斐のある充実した内容となっています。

本作は、David BowieやDavid Byrne、Brian Eno、Radioheadといった多彩なアーティストからの影響を感じさせる、深みのあるサウンドが特徴です。収録曲は多様性に富んでおり、Berlin時代のBowieを彷彿とさせる「A New Way Of Living」から、James Holdenのような響きを持つ「The River」、The VerveやElbowを想起させる壮大なバラード「Heaven Over There」、さらにはLCD Soundsystemと聖歌を融合させたような「Shimmering Stone」まで、各曲が独自の質感を持っています。スタジオでのライブ感を活かした楽曲や、Lorena Quintanillaがゲスト参加した「Silver Lips (Champagne Eyes)」など、多彩なアプローチで構成されています。

タイトル『Modern Moonlight』は、曲制作中の深夜2時に生まれました。ドラマーのPhil Rainesは、これを「月光」そのものというよりは、借り物の光や反射といった「状態」を指すと説明し、スマートフォンの青白い光に照らされる現代のヒーロー像や、ユートピアを夢見つつも現実に直面する人々の心境を象徴していると語ります。自分たちが生きる世界への反応を込めた本作は、リリースまで長い時間を要しましたが、今の時代だからこそ届くべき、真摯なメッセージと音楽が詰まった作品となっています。

Whitelands – “Songbird (Forever)”

ロンドンのバンド Whitelands が、ニューアルバム『Sunlight Echoes』からの先行シングルとして、美しいシューゲイズ・トラック「Songbird (Forever)」を公開しました。この曲は、既に発表されている「Heat Of The Summer」や「Glance」に続くものです。ボーカル兼ギタリストの Etienne Quartey-Papafio によると、この曲は「友人たち、大切な人々、そして自身の精神」についての歌であり、「非常に暗い時期を経験したが、愛は素晴らしいものであり、愛されていると感じることで、勝利を求めて全てを出し尽くして自分自身を奮い立たせた」経験が込められています。

ベーシストの Vanessa Govinden は、このトラックが感情的に高揚する作品であることを強調しています。「最初に録音した時点で、最初のコーラスが始まると息を飲むほど感動した」と語っており、特にストリングス奏者の James (Iskra Strings) が参加したことで「曲全体が引き上げられた」と感謝の意を述べています。