Scarlet Rae、新作EP「No Heavy Goodbyes」発表。ニューシングルで喪失と向き合い、内なる感情を深く掘り下げた作品

ロサンゼルス出身、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、Scarlet Raeが、Bayonet Recordsから待望のニューEP「No Heavy Goodbyes」をリリースし、その中から新シングル「The Reason I Could Sleep Forever」を公開しました。

2020年のソロ活動開始以来、アコースティックとシューゲイズ、ささやくようなボーカルを融合させた独自のスタイルを確立してきたScarlet Rae。彼女は10代からRose DornのフロントウーマンとしてLAのDIYシーンで活躍し、2019年にはデビュー作もリリースしています。2020年のブルックリン移住とコロナ禍を経て、よりパーソナルな音楽制作に集中。bar italiaのライブメンバーやSedonaのサポートツアー参加など、目覚ましい活躍を見せる中で、2024年後半にはBayonet Recordsと契約し、先行シングル「Bleu」で高い評価を得ました。

今回のEP「No Heavy Goodbyes」は、長い精神的な停滞の後に生まれた感情の放出であり、荒々しいテクスチャーと鋭いストーリーテリングが特徴です。Jordan Lawlor(M83、Oberhofer)とのセッションで磨き上げられた本作は、Placeboからインスピレーションを受け、Rae自身がほとんどのパートを演奏しています。

先行シングルの「The Reason I Could Sleep Forever」を含むこのEPでは、喪失からくる受容、孤独、悲しみといった感情が、Raeの妖精のようなボーカルと鋭いディストーションの壁によって表現されています。特に亡き兄弟へのオマージュである「Bleu」や、死後の悲しみを歌う「A World Where She Left Me」など、痛々しいほど明確でありながら、魅惑的で幽玄なサウンドで生の感情を包み込む、揺るぎない表現力が光る作品となっています。

Scarlet Rae – Bleu

ニューヨークのScarlet Raeがニュー・シングル「Bleu」を、Bayonet Recordsからリリースしました。

あなたはカルマ地獄の世界に生きていると言いました。
でも、目を閉じたら何が見える?私なのか、変装した悪魔なのか
映画を見ていた頃を思い出して
今はテレビの画面が怖い
でも、私はあなたを救えない。ただ、私があなたを愛していることを知っていて。