Sadurn – “the weight”

フィラデルフィアを拠点に活動するインディー・フォーク・バンド Sadurnが、Run For Cover Recordsより今週10月16日(金)にリリースされる待望のセカンド・アルバム『The Underworld』から、オープニングを飾る重要曲「the weight」を先行リリースし、併せてミュージックビデオを公開しました。絶賛された2022年のデビュー作『Radiator』に続く本作は、オルタナ・カントリーやベッドルーム・ポップ、親密なインディー・ロックの要素をしなやかに拡張させたナンバー。ソングライター G DeGrootの胸を打つ抒情的で誠実な歌詞世界と、バンドの優美な演奏が交錯し、人間の感情の揺らぎとカタルシスを鮮烈に描き出した極上のオープニング・トラックに仕上がっています。

併せて公開されたミュージックビデオは、楽曲が持つ静けさと秘めた力強さをそのまま映像へと落とし込んだ内省的で美しいビジュアル・プロダクションです。日常のふとした隙間に漂うセンチメンタリズムや、心に重くのしかかる感情のグラデーションを温かみのある映像美で丁寧に捉えています。Stereogumや Pasteといったメディアからも絶賛を集める彼女たちの、音楽的深化と新たな傑作アルバム『The Underworld』の到着を鮮烈に告げる必見の作品です。


GDP – “Seroquel”

ニュージャージー出身のMC、GDPが14年ぶりのニュー・アルバム『Cross Off Matthew』を10月23日にRun For Cover Recordsよりリリースすることに先駆け、先行シングル「Seroquel」を公開しました。先行曲「Island In The Sky」に続く本作は、大阪から京都へ向かう列車内で制作されたという歪んだトラックと力強いビートが強い印象を残すナンバーです。人間の複雑な内面や日常に潜む可笑しさと悲哀を鋭いバーで綴っており、ブランクを感じさせない彼の卓越したラップ・スキルと独自のビノミアルな美学が存分に発揮されています。

ロバート・フランクの短編映画やニューヨークの路上に溢れる混沌としたシンクロニシティからインスピレーションを受けたミュージックビデオは、都市の日常を生きる見知らぬ人々をストリートの「視覚的ジャズ」としてドラマチックに切り取った映像作品です。めまぐるしい日常の中で一瞬立ち止まる重要性を示唆するような映像美は、楽曲が持つダウナーで思索的なムードを見事に補完しており、待望の復帰作となるアルバムへの期待をいやが上にも高めてくれます。


ANXIOUS – “Secret Weapon”

Anxiousがリリースした最新シングル「Secret Weapon」は、かつてのグランジ・トラックの跳躍感を現代的な洗練で塗り替えた、壮大でディテールに富んだ一曲です。繰り返されるライヴ活動を通じて独自の音像を磨き上げてきた彼らですが、本作ではギターやボーカル全体に施されたエフェクトとパンチのある虚ろなリフレインが印象的で、これまでのスタイルから一歩足を踏み出したサウンドを展開しています。心地よくも歪んだディスコードが響く中、内なる焦燥感を核に携えたクリエイティブで直感的な進化を示しています。

絡み合うキャッチーなギター・リフと沈み込むようなディストーション・ボーカルが強烈な中毒性を生み出し、脳裏に焼き付くような彼らの楽曲の中でも屈指のリプレイ性を誇るトラックに仕上がっています。2025年の傑作アルバム『Bambi』以降も精力的な作品リリースとCitizenらとのツアーを止めることなく走り続ける中で、本作は彼らの持つ人間味と挑戦的な探求心が実を結んだ、短くも鮮烈な名曲として強い存在感を放っています。


Armlock – “Half Time”

2024年のアルバム『Seashell Angel Lucky Charm』以降、オーストラリアから急浮上を遂げているデュオArmlockが、最新シングル「Half Time」をリリースしました。Snail Mailとのツアーを経て届いた本作は、「存在することと、感情を感じることの間の隔たり」を描いたエモーショナルなトラック。「Tell me how to hear it(聞き方を教えてほしい)」という象徴的な歌詞のもと、通り過ぎる瞬間からより多くを感じ取ろうとする葛藤やジレンマを表現しています。自前のスタジオで幾度も録音やテンポ変更を重ね、デモ音源と最終テイク、Version 1とVersion 50を同時に重ね合わせるという彼ら独自の自由なプロダクションを継続。GeographyやJuice Websterによるバッキング・ボーカルも加わり、レイヤードされた美しい音像を完成させています。

Tom DunphyおよびBridgette Wintenとともに制作されたミュージック・ビデオは、歌詞に登場する「just another rainbow」という一節にちなみ、彩り豊かなカラー・パレットが印象的な作品です。撮影時には倍速(ダブルタイム)でテンション高くパフォーマンスを行い、それをスロー再生(ハーフタイム)に落とし込むという手法を採用。その結果、表層的なハイエナジーと再生時の抑え込まれた落ち着きが同居する独特の映像世界が生まれ、「表面の下にある感情を探る」という楽曲の核心的なテーマと見事にシンクロする完成度を誇っています。


Graham Hunt – “Guardian Angel’s Arms”

ウィスコンシン州を拠点に活動するファズ・ポップ・アーティスト、Graham Huntのシングル「Guardian Angel’s Arms」は、アルバム『American Pyramid』のリリース直前に公開された先行トラックです。かつてローファイな宅録スタイルで名を馳せた彼ですが、本作ではミネソタ州の名門パキダーム・スタジオにて8人編成のバンドとともに制作を行い、サウンドのスケール感を大きく広げています。サイケデリックな体験や視象をテーマにしたきらびやかで豊かなインディ・ポップでありながら、過去作に見られた彼特有の親密な温もりもしっかりと残されています。

Shannon Lawrence ConnorとSheridan Michael Connorが監督を務めたミュージックビデオは、ローファイでSF的な世界観が印象的な映像作品です。手作り感のあるユニークな視覚表現と楽曲の煌びやかなポップ・サウンドが見事に調和しており、よりスケールアップした表現力を持ちながらもDIY精神を忘れない、彼の新たなクリエイティヴの進化を象徴する作品に仕上がっています。


Anxious – “Don’t Move”

コネチカットを拠点に活動するエモ/パンク・バンドAnxiousによる新曲「Don’t Move」は、2024年のセカンド・アルバム『Bambi』以来となる待望のニュー・シングルです。ヴォーカルのGrady Allenが「20代前半を象徴していた人間関係の崩壊と、それを修復しようとして失敗した経験」と語る通り、失われた絆を取り戻そうと現実に目をつぶり、違和感を拭えないまま変わりゆく関係に縋ってしまう苦しい心情を切なくもエモーショナルに描き出しています。

Citizen、Hotline TNTらとの大規模な北米ツアー開演に合わせて解禁された本作は、バンドの強みであるキャッチーなメロディと疾走感溢れるパンク・サウンドの上に、リアルな葛藤と胸を刺す情動が色濃く反映されたトラックです。関係の終焉を静かに察しながらも立ち止まろうとする繊細な揺らぎを、力強いアンセムへと昇華させています。


Graham Hunt – “Getting Older”

ウィスコンシン州を拠点に多心的なインディー・ロックを展開するGraham Huntが、リリースを約1ヶ月後に控えたニュー・アルバム『American Pyramid』からの最新シングル「Getting Older」を公開しました。「Waiting For You To Come Home」やBeck以降のオルタナ感溢れる「Riverboat Blues」といった先行曲に続く本作は、Huntが得意とする疾走感あふれるハートランド・ロック・サウンドに、どこか切なく哀愁を帯びたメロディを乗せたストレートなロック・ナンバーに仕上がっています。

間奏部分で見せるピアノとリード・ギターの絶妙な掛け合いが大きな聴きどころとなっており、サビで繰り返される「僕らはみんな歳をとっていくけれど、どうか自分はもう終わりだなんて思わないでほしい」という直球のメッセージが強く心に響きます。楽曲の持つ力強い推進力と前向きな叙情性を捉えた映像と共に、年齢や変化を受け入れながらも進み続ける日常を肯定してくれるような、味わい深く情熱的な作品です。


Citizen – “Good Fortune”

アメリカのロックバンドCitizenが、Run For Cover Recordsから8月7日にリリースされる待望のニューアルバム『Halcyon Blues』に先駆け、最新シングルおよびビデオ作品「Good Fortune」をリリースしました。約20年に及ぶ音楽的・個人的な成長を結実させた今作『Halcyon Blues』は、彼らが現代の最高峰のロックバンドであり、まさに絶頂期にあることを証明するダイナミックで自信に満ちた作品となっています。

新曲の発表とあわせて、アルバムを引っ提げた大規模なワールドツアーの開催も決定しています。北米ツアーではAnxious、Hotline TNT、Rocket、Cryogeyserをサポートに迎えるほか、英国・欧州ツアーではModern Color、オーストラリアツアーではDrug Churchとの共演を予定しており、新曲「Good Fortune」と共に世界中のファンを熱狂させる精力的な展開を見せています。

Self Defense Family – “Reclusion”

ニューヨーク州オールバニ出身の個性的で実験性豊かなポスト・ハードコア・コレクティブSelf Defense Familyが、久しぶりとなる待望のニューシングル「Reclusion」をリリースしました。Drug Churchのフロントマンとしても活躍する中心人物Patrick Kindlon率いる彼らは、メンバーが流動的に入れ替わるプロジェクトとして数々のアルバムやEPを発表してきましたが、近年は活動を休止していました。2020年の未発表曲集や2023年のライブ盤を経て届けられた本作は、バンドの本格的な再始動を提示する一曲となっています。

「Reclusion」は、Kindlonが愛好するLungfishを彷彿とさせる、力強く響くポスト・ハードコアのグルーヴと独特の重厚感が印象的な楽曲です。オーストラリアへと生活の拠点を移したKindlonの静けさや家族への想い、そして「森の聲」に引き寄せられてゆく詩的な詞世界が、怒号のような力強いボーカルとともに重厚に響き渡ります。「全員がおかしくなっていると感じる孤独感」を彼らしい美学で捉え直し、長年ともに音を重ねてきたメンバーとの有機的な絆と、徹底的に感情と向き合ったストイックな表現美が凝縮された復活作です。


Citizen – “I Can See You From Here”

アメリカ・オハイオ州トレドを拠点に活動するオルタナティヴ・ロックの雄 Citizen(シチズン)のニューシングル「I Can See You From Here」は、彼らの並外れたダイナミズムが炸裂する渾身の楽曲です。本作は、これまでにリリースされた「Halcyon Blues」や「Highs and Lows」といった先行シングルに続くもので、確固たる自信に満ちたモダン・ロックを展開しています。力強いオルタナティヴ・ロックのダイナミズム、瑞々しくも雄大な空間の広がり、そしてフロントマンである Mat Kerekes(マット・ケレケス)の渇望に満ちた咆哮のようなボーカルが融合。Citizen にしか生み出せない、メロディと感情の圧倒的な大洪水が押し寄せるナンバーに仕上がっています。

このシングルは、彼らが音楽的にも人間的にもおよそ20年間にわたって重ねてきた進化と成長の集大成となる、待望のニューアルバム『Halcyon Blues』のリリースに先駆けて発表されました。熱狂的なファンやメディアがすでに確信している通り、「Citizen は現代のロックシーンにおける最も偉大なバンドの一つであり、まさに今がその全盛期(トップ・オブ・ザ・ゲーム)である」という事実を力強く証明する存在証明のような一曲です。大いなる期待を集めるアルバムの世界観を鮮烈に提示し、バンドが現在進行形で到達した最高到達点をまざまざと見せつけています。


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