Phoenix – “Alpha Zulu”

Phoenixのアルバムは2017年の ‘Ti Amo’ 以来5年ぶりで、それ以降はソフィア・コッポラ監督の ‘On The Rocks’ のサウンドトラックに提供した単発曲 “Identical” 以外、あまり音沙汰がない状態だった。プレスリリースによると、この曲のタイトルは、Thomas Marsが嵐の中、パイロットがラジオで繰り返しているのを聞いたフレーズに由来しているそうです。

「僕にとっては、飛行機が怖くて、これを初めて聴いたとき、メーデーに聞こえたんだ。”Alpha Zulu, Alpha Zulu, going down” みたいな。それで心に引っかかって、スタジオで不思議な形で出てきたんでしょうね。僕らの音楽作りはとても協力的で、まるでセラピーみたいなものなんだ。そして、何をしたのかわからないけど、時間の感覚もすごく変な感じだった。パンデミック中に長い間、この作品に取り組んだから。最近出たアルバムはすべて、多かれ少なかれパンデミックのレコードだと思う。どれも人生の奇妙な瞬間とリンクしているはずなんだ。いつ始めて、いつ止めたのか、どれくらいの期間止めたのか、よくわからないんだ。でも、パンデミックだけでなく、トンネルの終わりが見えてきたある時点で、少なくとも、”ああ、ツアーがあるんだ”と思うことができた。それは、このレコードが出る可能性が出てきたということだったんだ。そうしたら、望んでいた楽しいピースが全部集まって、このアルバムができたんだ。そして、その自己反省の時間を使い、それを使うことで、音楽に現れるんだ。だから、何もしないで過ごした時間が、このレコードに現れているんだと思う。それはあなたにとって何かである」