アイスランドの実力派アーティストKaktus Einarssonが、通算3作目となる待望のニューアルバム『Factoid Happiness』を2026年9月18日にOne Little Independent Recordsからリリースすることを発表しました。これに伴い、アルバムからの先行シングル「Glycerine」が解禁。本作は、誤情報や作られた理想像が氾濫する現代社会において「私たちを幸せにするものは何か?」という本質的な問いを投げかけ、その答えをコミュニティや平等、そして家族の静かなレジリエンス(回復力)の中に見出そうとする野心的な作品です。
全10曲で構成されるアルバムの重要な布石となるシングル「Glycerine」は、人々の感情を支配するアルゴリズムやSNS、政治的分極化といった現代のシステムへの鋭い批評性が込められています。現代のライフスタイルがいかに人々の注意力を散漫にし、確信を奪い、幸福さえも消費社会の商品へと変えてしまうのか。Kaktus Einarssonはそうしたシニカルな現実を見つめつつも、血縁やロマンティックな関係、あるいはプラトニックな繋がりを問わず、あらゆる形の「家族」こそが分断された世界に抵抗し、他者と繋がり続けるための鍵であると今作を通じて主張しています。
音楽的なアプローチは非常に豊かで多彩であり、アンダーグラウンドな実験音楽と洗練されたポップスを自由に行き来してきた彼のバックグラウンドが存分に発揮されています。親密なピアノ主体のソングライティングから、温かみのあるインディー・ロック、ファンク寄りのグルーヴ、ディスコ調のリズム、そして繊細なエレクトロニックの質感までが流動的に交錯。アルバムにはJohn Grant、RAKEL、Thibault Gomez、Jessica Winterといった豪華なゲスト陣もクレジットされており、「Glycerine」を筆頭に、深みのあるサウンドスケープが堪能できる仕上がりとなっています。
