Nū – “A BEING, OF COURSE”

Music In Exileの最新作として、Nū(Fetle Wondimu Nega)が長年の友人である映像作家Kalu Oji(Pasa Faho)と共に手掛けた短編映画『A BEING, OF COURSE』のサウンドトラックがリリースされました。2026年1月にシドニー・オペラハウスの「Shortwave」で初公開された本作は、繊細な音響世界を通じて「非限定的(終わりのない)な悲しみ」というテーマを深く掘り下げています。

このプロジェクトは、数ヶ月に及ぶ対話やジャーナリングを通じて、目に見えない喪失感や内省のプロセスを視覚と聴覚の両面から追求したものです。悲しみによって自己の内面へと突き動かされ、自分を超えた大きな存在と繋がっていく様子を描いており、観客が自らの悲しみの旅を探索できるような、親密で救済的な空間を作り上げています。

Shewita – “Too Soon”

エリトリア系オーストラリア人のシンガーソングライターShewita(シュウィタ)が、Music in Exileからデビューシングル「Too Soon」をリリースしました。この楽曲は、2000年代初頭のR&Bポップへのノスタルジーを、現代的な脆さや自己省察と融合させた一作です。電子音楽アーティストTina Saysの楽曲「Chronos」への客演を経て、今回は自身のルーツであるR&Bに焦点を当て、サマンサ・ムンバやクリスティーナ・アギレラを彷彿とさせるメロディックな自信とラテンの要素を取り入れたサウンドを展開しています。

歌詞の内容は、曖昧な関係(シチュエーションシップ)において、その真意を深く考えぬまま「愛している」と告げてしまった後に訪れる現実を、正直かつ冷徹に描き出しています。Shewitaは本作について、関係がうまくいかなかったとしても「自分は最善を尽くした」と認めること、そして他者のために妥協し、思いやる能力が自分にあることを再発見するプロセスだったと語っています。2002年のヒットチャートを彷彿とさせるキャッチーな仕上がりながら、内省的な告白と気づきが詰まった記念すべきデビュー作です。