イギリス・バーミンガムのインディ・ロック4人組、Johnny Foreignerが放った新曲「The New Navigation」は、彼らの真骨頂であるエキセントリックな初期衝動と、地元に対する容赦ない現実を鋭く抉り出した痛烈な先行シングルです。財政破綻に揺れ、文化施設や権利が他へ切り売りされていく故郷を「1000の削減の街(City of a thousand cuts)」と呼び、その欺瞞をアグレッシブなオルタナティヴ・ロック・サウンドに乗せて描写。「死ぬまで借金を払い続ける(You’ll be paying that off till you die)」というリフレインや、「死ぬまで働く」という叫びは、都市の閉塞感と反骨のパンク精神を生々しく伝えています。
本楽曲が収録される2026年9月4日リリースの最新LP『FORWARDS!』は、結成から約20年にわたりUKオルタナ・シーンで唯一無二のポジションを築いてきた彼らが、生まれ育った街への愛憎入り混じるリアルな本音を詰め込んだアルバム(彼らが言うところの「ささやかな楽曲集」)です。本作は、バーミンガムのメディアから名付けられた「6つの実際の楽曲」と「4つの呪われたフィールドレコーディング」からなる全10曲で構成。
「余裕のある奴は残り、余裕のある奴は去っていく」という街の冷徹な二極化を見つめつつも、ストリートの息吹と独自のDIY精神を失わない彼らの姿勢は、この最新プロジェクト全体に深く息づいています。アルバムのリリースに伴い、9月には彼らが「バカげた国(Stupid country)」と呼ぶイギリス国内を巡るツアーの開催もアナウンスされており、ライブシーンでの熱狂が期待されます。激動の時代において、故郷のポートレートを不敵なユーモアとノイズで描き出す本作は、2020年代のUKインディ・ロックにおける最重要のコレクションとなるでしょう。
