運命的な出会いから、わずか48時間で完成。Jared Mattson(TM2)とRuban Nielson(UMO)がパームスプリングスの熱気の中で「発掘」した、必然の音楽。

The Mattson 2のJared MattsonとUnknown Mortal OrchestraのRuban Nielsonが、初の共同アルバム『FEAR』のリリースを発表し、先行シングル「AMERICAN EAGLE」を公開しました。長年互いの音楽性を敬愛していた二人は、2024年6月にパームスプリングスで初めて対面。最初の即興セッションを録音したところ、わずか2日間でアルバムを構成する全7曲が完成するという、驚異的なスピードで本作は形作られました。

制作過程は、作為的な作曲というよりも、そこに隠されていた音楽を「発掘」するような必然性に満ちていたといいます。シングル「AMERICAN EAGLE」のタイトルは、夕暮れの湖畔のイメージから連想され、ホットドッグやコーラといった「アメリカン・ドリーム」の記号に対するユーモアと、反論の余地のない明快さを持って名付けられました。二人はプールの傍らで絶え間なく対話を続け、その豊かで軽やかな流れをそのままテープに刻み込みました。

本作が描き出すのは、古いモーテルの点滅するサインや、夕暮れの放棄されたガソリンスタンド、ナトリウムランプに照らされた広大な駐車場といった「中間の場所」の風景です。快適さではなく移動のために作られた、孤独で匿名的な空間に寄り添う音楽を目指したとMattsonは語ります。静寂の中にかすかな危険の予兆を孕みつつ、寂しさを癒そうとするのではなく、ただその孤独の隣に佇むような、穏やかでいて研ぎ澄まされた美しさが漂う一作です。

「これと同じ響きのものを、もっと作ろう」という直感に従い、たった2日で駆け抜けた創造の熱量が、パームスプリングスの乾いた空気感とともに伝わってくるエピソードですね。