アコースティック・ギターのメロディと吹きすさぶ風のフィールド・レコーディング音から静かに幕を開ける「Human Angel」は、浮遊感あふれるボーカルが漂う、ホームメイド感あふれる温かみと神秘的な美しさを兼ね備えたトラックです。ダブの要素を取り入れたドラムとシンセのアクセント、そして全編を彩るハープの繊細な旋律が重なり合い、フォーク、ダブ、サイケデリアが優美に交錯するスペイシーで幻想的な音響世界を作り上げています。併せて公開されたミュージックビデオも、その多層的で浮遊感のある空気を美しく映像化しています。
この楽曲が収録されるデビュー・アルバム『Follow the Light』は、70年代のフォーク/サイケデリアの叙情性と、現代的なエレクトロニック/レゲエ・ダブの実験的アプローチを昇華させた、彼女の真骨頂とも言える作品です。過去のEP作品群でも見せたクラシカルなメロディセンスと音響的な探求心がより深化しており、アコースティックな温もりに実験的なプロダクションが重なり合う豊かなアンサンブルを通じて、June McDoom という唯一無二のアーティストの全貌を提示する注目作となっています。
