Innerlove. – “The Wringer”

お気づきかもしれないが、今ロングアイランドではちょっとしたエモ・ルネッサンスが起きていて、その中心的なバンドのひとつがInnerloveだ。彼らのシンガーRyan O’Rourkeは、お隣のStand Stillの新作EPに参加しており、ソールドアウトとなったLI公演では、地元で急成長中のヒーローKoyoのオープニングを務める予定となっています。Stand StillとKoyoがSilent Majorityの時代に戻っているのに対し、”The Wringer” は全く異なる領域にある。このフォーキーでインディーロック寄りの曲は、LIHCよりもManchester Orchestraに近い感じがするが、そのスタイルの音楽がこのシーンにも存在しているのは完全に理にかなっている。様々なツアーの組み合わせやコラボレーションを通じて、マンチェスター・オーケストラは最終的に北東部のエモと絡むようになったが、それ以上に重要なのは、LIの豊かなエモ/パンク・シーンが常に音楽的に多様であり、今もそうであることを “The Wringer” は思い出させてくれることだ。

ドラムのJon Argondizzaは、「”The Wringer” を書いたのは、私がかなり大きなスランプに陥っていた時だ」と語っている。「7年近く打ち込んだ仕事から転職したんだ。当時は、多くのメンバーが様々な理由で継続することに苦しんでいた。ある晩、ジョンがグループチャットにメールを送ってきて、『ここ数週間、みんな苦しい思いをしているんだ』と言った後に書き始めたんだ。”The Wringer” は、やめる寸前まで追い込まれた人のための歌だ。何をやっても周りが崩れていくような時にね」