メキシコシティ出身のシンガーGirl Ultraが、ニューアルバム『RRRomeo』を10月9日にBig Dadaからリリースすることを発表し、あわせてリードシングル「Denisse」を公開しました。本作は世界的なエレクトロ・ファンク・デュオChromeoとの共同プロデュースにより制作されたもので、彼らの2017年頃からのインターネット上での親交がコロナ禍を経てようやく結実した待望のプロジェクトです。アルバムにはChromeoのほか、BuscabullaやEmpress Of、Jean Toniqueといった豪華なアーティスト陣もコラボレーターとして名を連ねています。
先行シングルである「Denisse」は、大人としての生活の重みをひととき手放し、何年も会っていない幼なじみといつか再会できるという静かな希望を抱きながら飛び去っていく、という感情を描いた楽曲です。「誰しも記憶の中に永遠に留まり続けている『Denisse』のような存在がいるはず」と彼女自身が語る通り、歌詞だけでなくサウンド面でもノスタルジーに深く浸った、シネマティックで極めて視覚的なストーリーテリングが展開されています。メキシコシティで撮影されたミュージックビデオでは、彼女が空飛ぶ絨毯に乗って夢のような都市を旅するシュールで親密な世界観が表現されています。
アルバム『RRRomeo』の核心にあるのは、「反逆としてのロマンス」というテーマです。メキシコシティのナイトライフやラジオカルチャーからジャンルの境界なく音楽を吸収して育ったGirl Ultraは、自身の個人的な音楽の歴史を再発明のための素材として扱い、矛盾や実験精神を受け入れながら、アーティストとしての新たな次元の主体性を確立しています。流動的なジャンル感とエモーショナルな衝動を携え、その瞬間の感情に寄り添いながら変化を続ける彼女の真骨頂が詰まった、非常に優しく、かつ挑戦的な作品に仕上がっています。
