時には、物事はただ起こる。そして、そうならないこともある。メルボルンの6人組、Fourteen Nights At Seaの運命はそのようなもので、彼らのスワンソング、”Artefacts” と “Black Maps” をもって潔くその幕を閉じた。ボーカリスト/ギタリストの Amy Muirを迎えた彼らの最初のレコーディングは、デジタルと限定12″ヴァイナルでリリースされた。
2016年のEP ‘Acres / No Capital’ のリリース後、バンドは無期限の活動休止を発表するまでの間、静かな時期を過ごすことになる。しかし、この脱退に伴い、2つのレコーディングが未完成のまま残された。重要な最終章が宙に浮いたままになってしまったのだ。Fourteen Nights At Seaはやがてダークロックとメタルの巧みな融合で知られるようになるが、わずか2曲の “Artefacts” と “Black Maps” でバンドの折衷的なルーツを浮き彫りにしている。催眠的でメロディックなウォッシュが長く続き、灼熱のギターがエイミーの心に残るヴォーカルに蒸発する。この曲は、その真摯な探求心だけでなく、不確実性が息を呑むような内省的な美しさに置き換えられている点でも注目に値する。