Elephant Stone – “Parallel and Contrary Motion”

カナダ・モントリオール出身のサイケデリック・ポップ/ロック・バンドElephant Stoneが、アルバム『ASHA』のリリースに合わせて公開した楽曲「Parallel and Contrary Motion」は、フロントマンであるRishi Dhirが亡き母への想いを綴った抒情的なシングルです。タイトルは「平行して、時に逆行しながら重なり合う二つの軌跡」を意味し、季節が移り変わっても色褪せない記憶と不在の切なさが描写されています。温かみのある特徴的なベースラインやバロック調の気品あるシンセ・ラインが重なり、深い哀しみと対照的なアップビートで心地よいサイケ・ポップ調に仕上げられています。

アルバムの発表と同時に公開された本楽曲のミュージック・ビデオは、音源の持つ幻想的かつ多面的なサイケデリック・サウンドと深く共鳴する映像作品となっています。バンドが長年培ってきた重厚なアンサンブルと叙情的な旋律が映像を通じて表現されており、喪失の痛みを描きながらもどこか温かな余韻を残す、視覚と聴覚が一つに溶け合った作品に仕上がっています。

Elephant Stone – “I Got A Pill”

モントリオールを拠点に活動するサイケデリック・ロックバンド、Elephant Stoneによる楽曲「I Got A Pill」は、アルバム「ASHA」リリースに先駆けて公開された先行シングルです。フロントマンのRishi Dhirが「民衆の不安や恐れにつけ込み、手軽な解決策(特効薬=Pill)を提供するポピュリストの政治家やデマゴーグ(扇動者)」について描いたと明かしているように、安易な救済の裏に潜む「コントロール(支配)」の本質を突いた、社会派で洗練されたサイケ・ポップトラックに仕上がっています。

楽曲と同時に公開されたミュージックビデオは、この重厚で政治的なテーマをパペット(操り人形)を使って描くという斬新な手法をとっています。権力者に操られる群衆や欺瞞に満ちたメッセージを人形劇のシュールで風刺的な世界観へと落とし込むことで、楽曲の持つダークなメッセージ性を引き立てつつも、ユニークで中毒性の高い映像作品に昇華させています。


Elephant Stone – “Fascists Killed Yer Rock ‘N’ Roll”

モントリオールを拠点に活動するインディー・サイケ・ロックバンド Elephant Stoneの最新シングル「Fascists Killed Yer Rock ‘N’ Roll」は、8月28日にリリースされる通算10作目のアルバム『Asha』からの先行トラックです。シタールを手に、個人的な出来事や社会の動乱を壮大なサイケ・ロックへと昇華させてきた中心人物の Rishi Dhir は、「今起きていることから目を背けるわけにはいかない」と語ります。本作は、10代後半のブリティッシュ・パンクのアンセム(Sex Pistolsの「God Save The Queen」やThe Clashの「London’s Burning」など)が持っていた剥き出しの嫌悪感に突き動かされた、力強い抵抗のメッセージ(コール・トゥ・アームズ)となっています。西洋のロックとインドの古典音楽の境界を曖昧にしながら、現代に潜む脅威に名前を与え、歴史の不穏な繰り返しに警鐘を鳴らす、ソリッドで緊迫感に満ちた一曲です。

この楽曲のミュージックビデオは、1960年代初頭の不気味な自転車安全教育映画のフッテージを再利用した、極めて不穏でショッキングな映像作品に仕上がっています。お面を被った子供たちが登場するアーカイブ映像は、楽曲が内包する「従属」「コントロール(支配)」、そして「歴史の悲しき繰り返しの行進」というテーマを痛烈に視覚化しています。Rishi Dhir が「私たちは以前にもこの脚本(歴史)を目にしている。そして以前にもそれを乗り越えてきたのだというリマインダー」と語る通り、過去の不気味な映像とパンク精神に溢れた最新のサイケ・サウンドが融合することで、観る者に強いメッセージを突きつけるドラマチックな映像体験を提供しています。


悲しみと希望の狭間で揺れる、魂の瞑想録。Rishi Dhirが私的な喪失を乗り越え辿り着いた、Elephant Stone史上最も剥き出しの最高傑作

モントリオールを拠点に活動するElephant Stoneが、通算10作目となるスタジオ・アルバム『ASHA』を2026年8月28日にElephants On ParadeおよびLittle Cloud Recordsからリリースすることを発表しました。発表に合わせて公開されたリードシングル「Everything Evil」は、現在すべてのストリーミングプラットフォームで配信されており、ミュージックビデオも同時公開されています。

アルバムタイトルの『ASHA』は、サンスクリット語で「希望」を意味すると同時に、今年初めに他界したフロントマン Rishi Dhir の亡き母の名でもあります。本作は彼にとって人生で最も困難な時期に執筆・録音されており、深い悲しみと、その対極にある希望との間で生じる葛藤や摩擦を深く掘り下げた、瞑想的な作品に仕上がっています。

先行シングル「Everything Evil」は、2分足らずで駆け抜ける強烈なプロト・サイケ・パンクで、バンド史上最もダイレクトかつ攻撃的なナンバーです。Rishi Dhirはこの曲について「今の世界に蔓延する悪意への直接的な回答」と語っており、生々しいフックと怒りを凝縮した、息をつく暇もないほどの勢いが特徴です。20周年の節目にふさわしい、彼らの新たな一面を突きつける一曲となっています。