Spacey Jane – “I Never See Her”

オーストラリアのインディー・シーンを牽引する Spacey Jane が、6月12日リリースの新作EP『Exit Wounds』からの先行シングル「I Never See Her」を公開しました。大成功を収めた3rdアルバム『If That Makes Sense』に続く本作は、失恋や切望、そして自己研鑽を深く掘り下げたハートフルな楽曲です。フロントマンの Caleb Harper は、本作が「避けられない別れを先延ばしにし、悲しみを予感しながら自分自身と対話する、感情の停滞状態」を描いたものであると明かしています。また、自分を温かく受け入れてくれる場所としての「ホーム」の定義を模索する、切実な願いも込められています。

本作の制作陣には、プロデューサーに Day Wave、ミックスに Lars Stalfors を迎え、ロサンゼルスでのセッション中に書き上げられました。全米・全豪のバイラルチャートを席巻した前作「Do You Really Love Her」の勢いそのままに、バンドのさらなる進化を感じさせる仕上がりとなっています。また、新曲の発表に併せて、11月から12月にかけて大規模なオーストラリア・ツアーの開催も決定。シドニー・オペラハウス前広場やマイヤー・ミュージック・ボウルなど、国内屈指のアイコニックな会場を巡る凱旋公演に、ファンの期待が高まっています。


Daffo – “I Couldn’t Say It To Your Face”

故 Arthur Russell が遺し、死後の2008年に発表され今や彼の代表作の一つとなった名曲「I Couldn’t Say It To Your Face」。このほど、ロサンゼルスを拠点とするシンガーソングライター Gabi Gamberg のプロジェクト Daffo が、同曲のカバーをリリースしました。昨年デビューアルバム『Where The Earth Bends』を放ち、Wednesday とのツアーを終えたばかりの Daffo は、原曲への深い愛からこの制作をスタート。プロデューサーの Rob Schnapf や友人たちの協力を得て、カントリーのエッセンスが漂う瑞々しいカバーを完成させました。

このカバーには、ミュージックビデオの監督を務めたインディー界の重鎮 Lance Bangs も深く関わっています。ビデオは、あえてシャッタースピードを落として光を滲ませる手法で撮影され、楽曲が持つ「去りゆく気配」や内面的な情景を幻想的に視覚化しました。また、撮影で使用されたアコースティックギターは、かつて Rob Schnapf が Elliott Smith の多くのレコーディングに貸し出していたという伝説的な逸話を持つ一本。Daffo の真摯で心奪われるパフォーマンスが、偉大な先達たちの魂と共鳴するような特別な映像作品となっています。

Noah Floersch – “The Lady on the Moon”

Noah Floerschのシングル「The Lady on the Moon」は、フォークを基調としながらもモダンなポップセンスが光る、物語性の強い楽曲です。月の中に住む女性という幻想的なキャラクターをモチーフに、届きそうで届かない憧れや孤独、そして夜の静寂の中に広がる豊かな想像力を、彼の温かくも力強い歌声で情緒たっぷりに描き出しています。

サウンド面では、アコースティックな質感とドリーミーなプロダクションが融合しており、聴き手を星空の下へと連れ出すような没入感のある音響体験を提供しています。キャッチーなメロディの中に、誰しもが抱く「どこか遠くにある理想」への渇望を滲ませた本作は、Noah Floerschの卓越したソングライティング能力と、独自の視点で日常を詩的に切り取るアーティストとしての個性を改めて証明する一曲となっています。