英国出身のシンガーソングライターChloe Slaterが、10月9日にStolen Juice(AWAL)よりリリースする待望のデビューアルバム『Riot Youth』。本作は、虚無感や絶望感が蔓延する現代において、若者として生きることのリアルな苦悩と希望を描き出した10曲入りの注目作です。社会的分断、有毒なインターネット文化、気候危機といった同世代を苛む深刻なテーマに触れつつ、直球の社会風刺と息をのむほど美しいポエトリーを交差させた、現代の青春を象徴する作品に仕上がっています。
アルバムからの先行シングル「Mother Nature’s Killing Spree」は、「Southern Youth」や「UGLY」に続く最新トラックであり、人類に自然が反撃を開始した「世界の最後の日」を舞台にした異色のラブソングです。Ray Bradburyの『華氏451度』などのディストピア文学から着想を得ており、現代の消費主義やインフルエンサーの神格化に対する痛烈な風刺、そして気候変動への不安(クライメート・アングスト)といったテーマを気候フィクション(Cli-Fi)の形で表現しています。
世界が崩壊に向かう破滅的な状況下を描きながらも、本楽曲の核心にあるのは「すべてが消失した時に最後に人が行き着くのは愛である」という極めて人間的な感情です。混沌とした現実の中で頬を寄せ合う2人の姿を描いたこの楽曲は、破滅の恐怖と愛の尊さを鮮やかに対比させています。11月からの全英・欧州ツアーを目前に控え、圧倒的な語り口とソングライティング能力で独自の立場を確立しつつあるChloe Slaterの真価を力強く提示する重要作です。
