ブルックリンを拠点に活動するウッドベース奏者、シンガー、そして作曲家のCarmen Quillがリリースしたシングル「Harmless」は、彼女の型破りで緻密なアヴァン・ポップ・サウンドを象徴する楽曲です。Meredith MonkやBjörkを彷彿とさせる独創的かつ極上のメロディラインと、Joanna Newsomのハープのごとく変幻自在なヴォーカルに寄り添うダイナミックなベースラインが融合。心に深く響くマントラのような歌詞とジャズのニュアンスを帯びたアンサンブルが、独自の精神性を美しく描き出しています。
本楽曲をタイトル曲とする2ndフルアルバム『Harmless』は、2026年11月6日にRuination Record Co.よりリリースされます。前作LP『Don’t Get Comfy / Nowhere』(2021年)やトリオプロジェクトtiltでの試みを踏まえ、本作ではより長く、豊かなオーケストレーションを施した多楽章構成の楽曲群を展開。葛藤や変容を描くサウンドは、トゲのある緊迫感からノスタルジックなアンビエントまで、交響曲の展開部のように美しく移ろいでいきます。
今秋前半に発表されたジャズ・バンドリーダー作『I’ll Be Thinking of You on Thursday』での多才なアプローチとも鮮やかなコントラストを成す本作は、Carmen Quillが唯一無二のシンガーソングライター/インプロヴァイザーであるだけでなく、優れた編曲家・プロデューサーであることを決定づける野心作となっています。
