マルチ・インストゥルメンタリストのAsher Whiteが、待望のニューアルバム『Love Aggregates』のリリースを発表し、その幕開けを飾る先行シングル「The eagle is no omen」を公開しました。ローリング・ストーン誌の「Future 25」に選出されるなど、同世代で最もスリリングな才能として注目を集める25歳の彼女は、今作をフォークやアート・ファンク、パワー・ポップが目まぐるしく交錯する、圧倒的な完成度を誇るポップ・ミュージックへと昇華させています。
リードシングルである「The eagle is no omen」は、彼女自身が「包括的な自己棚卸し」と語る通り、極めてパーソナルなテーマが織り合わされた楽曲です。自身の物質への依存、性別違和、摂食障害、祖父の他界、そして裏切りと依存症の渦中で迎えた長年の恋愛関係の終わり(失恋)といった重層的な苦悩が、2007年に絶滅危惧種から指定解除されたアメリカ白頭鷲の保護活動の成功というユニークなモチーフと真摯に結び付けられています。多くの人々が聴くことになるという意識と、執筆中のリアルな動揺や痛みが深く刻み込まれた、本作を象徴する重要なナンバーです。
アルバム『Love Aggregates』のタイトルにある「Aggregates(集合体)」とは、愛をひとつの連続体として捉える彼女の感覚に由来しています。新しい愛は古い愛を消し去るのではなく、ただひたすらに積み重なっていく(aggregate)という思想のもと、開いた傷口のような悲痛な感情から思春期の衝動まで、様々な愛の段階がスナップショットのように詰め込まれています。コカイン中毒を歌った陽気なアート・ファンクや、現代クラシックに通じる緻密なストリングスなど、前作以上の音の多様性を誇りながらも、プリズムのように単一の光から放たれる鮮やかな色彩感によって、バンドサウンドの枠組みを鮮やかに超える傑作へと仕上がっています。
