セロハンテープで貼り合わせた記憶とディストピアの狂狂──Sylvan Essoがノースカロライナの深林から贈る、自由奔放な1stテイクの音像『Ow ∞』

セロハンテープで貼り合わせた記憶とディストピアの狂狂──Sylvan Essoがノースカロライナの深林から贈る、自由奔放な1stテイクの音像『Ow ∞』

Amelia MeathとNick Sanbornによるエレクトロ・ポップ・デュオSylvan Essoが、新たな章の幕開けとなる通算5作目のニューアルバム『Ow ∞』を2026年9月11日に自社レーベルPsychic Hotlineよりリリースすることを発表し、先行シングル「Concrete Glen」を公開しました。2022年の『No Rules Sandy』に続く本作は、ノースカロライナ州チャペルヒルの森にある自身のスタジオで4年の歳月をかけて制作され、デュオとしての完全なクリエイティブ・コントロールを確立した作品となっています。

アルバム『Ow ∞』は、生きることの混沌や不確実性、そして「痛み」を肯定し、ダイレクトに受け止める精神から生まれた実験的かつ即興性に満ちた作品です。Jenn WasnerやGlenn Kotcheをはじめとする総勢6名のドラマーや多彩なゲストが参加し、あえて構成要素の3分の1を取り除くような引き算の美学や即興セッションを通じて楽曲を構築。Meathのファーストテイクによる素朴で純粋なボーカルを軸に、ノイズや歪み、記憶のコラージュが交錯する自由でエクスプロシヴな音響世界を創り出しています。

先行シングル「Concrete Glen」は、Meathの幼少期の記憶に深く刻まれているSigur Rósの「Svefn-g-englar」をサンプリングに取り入れた、幻想的でドラマチックなトラックです。「生きていく上での痛みから逃げずに引き受ける」というアルバム全体を貫く勝たどき(スローガン)のようなテーマを象徴しつつ、ポップ・ミュージックの型を解体して聴き手の想像力を刺激する、彼らの新たな躍進を強烈に印象付ける一曲となっています。