Sir Richard BishopがDrag Cityより新作『Hillbilly Erotica』をリリースします。本作は前作『Hillbilly Ragas』の続編とも言える位置付けで、全8曲のうち7曲が完全即興のアコースティック・ギター1本による演奏です。John Faheyの「アメリカン・プリミティブ」というレッテルに対する彼なりの回答を、さらに一歩進めた内容となっています。
先行シングル「Finger, Tennessee」は、Bishopの父親の故郷に近い実在の地名から名付けられました。楽曲はアンセムのような清廉さと、指板を縦横無尽に駆け巡る奔放さを併せ持っており、自ら撮影した風景映像とともに、精神の変革を促すような音楽体験を提示しています。
前作の攻撃性を継承しつつも、Bishopは今作を「夜明けが近づき、遠くに丘や谷が見えるような少し異なる音の風景」と表現しています。束の間の安堵感はありつつも、常に闇が隣り合わせにあるような緊張感が漂っており、甘美さと危うさが同居する独創的な世界観が展開されています。
