Sasha Adrianの新曲「Always, Almost」は、放送期間が長すぎて輝きを失ったテレビ番組のように、終わらせるべき時を過ぎても続いてしまった関係をテーマにしたオルタナ・ロック・シングルです。これまでのEP作品『Token』や『Shell』の親密な世界観をベースにしつつ、デビューアルバムからの先行曲となる本作では、より率直で自虐的なユーモアを交えたソングライティングを展開。SamiaやLucy Dacus、Madi Diazを彷彿とさせるギター主体のサウンドの中で、「憧れと愛を混同するのはあまりに簡単だ」と歌い、情熱が消え去った現実から目を背けようとする自己欺瞞の脆さを描き出しています。
楽曲は、真摯なボーカルと力強いギターで高揚感を煽りながら、サビの後にはあえて予想を裏切るようなベッドルーム・ポップ風の風変わりなメロディを配置し、アーティストとしての遊び心と少しの冷笑を表現しています。「母さんはあなたを運命の人だと言うけれど、私はたぶん違うと思う」といった赤裸々でMessy(混乱した)な感情の機微を、キャッチーかつアップテンポな構成でパッケージ化。未練と諦念の間に揺れる人間関係の終焉を、透明感のある歌声で見事に昇華させた、新進気鋭のアーティストとしての実力を示す一曲です。
