Rowena Wise – “Blood Ties”

ナーム(メルボルン)を拠点に活動するシンガーソングライター、Rowena Wiseが新曲「Blood Ties」をリリースしました。triple jコミュニティから「歌詞の暗殺者」と称される彼女は、愛や疎外感、自己の在り方といったテーマを、親密な会話のような精密さで描き出すアーティストです。今作でも、静かな勇気と率直な誠実さをもって、人間の美しさと混沌のバランスを見事に表現しています。

楽曲の歌詞では、世代を超えて連鎖する家族のトラウマと、沈黙の重圧が痛切に描かれています。感情を押し殺すよう育てられた父親が、自身の息子の苦悩に直面し、崩れゆく姿。そして「血縁(Blood Ties)」という縛りが口を塞ぎ、真実を語ることを阻む様子が綴られます。「愛するとは、何事もなかったかのように受け流すことなのか」と問いかける本作は、大切な人を守るために沈黙を選ぶのではなく、心を開いて対話することの必要性を訴えかける、重厚な人間ドラマとなっています。