Pure Ground – Standard of Living (Chondritic Sound/Avant!)

今さら改めて言うことでもありませんが、初期のインダストリアル・ミュージックは今の時代からしたらそんなにインダストリアルな音楽ではなくて、チープなダークエレクトロって感じですよね。もちろん時代の積み重ねを考えなければですが。単語の持っている意味が時代によって変ってしまうことって音楽に限らず色々ありますが、年を取ると新旧両方を知ってる(知ってしまってる)ので意味をちゃんと理解しないと混乱してしまいます。最近のアーティストでチープなエレクトロをやる人は結構いますが、その多くはオリジナルのインダストリアルを分かっていて意図してやってると思うんです。後追いで聴いて好きになったのか、近年のその様なアーティストに感化されたのか、その始まりは分かりませんが、狙った音楽だけでは正直なところ物足りない。で、この人の場合は超狙っているんだけど、憎めない部分があるんだよなあ。 6.5