緻密な構築から、一瞬の閃きを共有するライブ録音へ。Personal Trainerが「不完全さ」のなかに見出した、インディー・ロックの新たな境地。

緻密な構築から、一瞬の閃きを共有するライブ録音へ。Personal Trainerが「不完全さ」のなかに見出した、インディー・ロックの新たな境地。

オランダ・アムステルダムを拠点とするインディー・ロックバンド Personal Trainer が、3rdアルバム『Human Assholes』のリリースを発表し、先行シングル「Punch Drunk Love」を公開しました。ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画からタイトルを引用したこの楽曲は、Susanne Linssen(Hospital Bombers)らをゲストボーカルに迎え、恋心や心酔が執着へと変わる強烈な感情を描いています。

前作『Still Willing』からわずか1年で届けられる本作は、わずか6日間でレコーディングされました。フロントマンのWillem SmitとプロデューサーのCasper van der Lansは、従来の詳細なデジタル編集から脱却し、アコースティック・ギターを起点にフルバンドで一斉にライブ録音する手法を採用。不完全さや即興性を受け入れることで、より温かみのあるオーガニックなサウンドへと進化を遂げました。

Willem Smitにとって、今作の制作プロセスは音楽という「避難所」の重要性を再確認するものだったと言います。生活の中で困難に直面する中、音楽は情熱を注げる「砂場」であり、自分を表現するための唯一無二の出口でした。カオスなエネルギーとポップな機知を保ちつつも、共同作業によって生まれた一瞬の輝きが封じ込められた、バンドにとって極めてパーソナルで重要な一作です。