Real Magic – “The Trance”
ニューメキシコ、サンタフェ出身で現在はカルフォルニア、ベイエリアを拠点に活動する Drew Englander によるソロ・プロジェクト Real Magic のニュー・トラック “The Trance” は、チルウェーヴなトラックにちょい渋めの声で歌われるシンセ・ソウル・ポップ。こちらの曲は 3/12 に HUG Records からリリースされるデビュー・アルバム Deep Breathing からのものです。
Greg Boring – ‘Fine Find Fined’ (Critical Height)
家を出て自転車で目的地に向おうとしたら、パンクしていることに気付き、時間もないので緊急で電車移動をすることにした。目的地までの最短ルートは近くを走る2両編成の路面電車風なやつを使わなければならず、初めて乗ることになった。無人駅なのでどうやって乗るかなあと思ったら、車内にパスモを通すマシーンが設置されているのね。路線内は一律料金だから分りやすい。ちんたらしたスピードで歩行者と同じように信号待ちをしながら走る感じは、急いでる自分にいい意味で諦めを与えてくれる。そして、こちらの音楽もかなりの諦めが感じられる。いや、諦め以前に成立していない。メンバーは4名いるらしいが、独りでやっても有り余るような音楽。それぞれが好き勝手に音を出してるだけで、セッションをしているような感じもしない。この女の人のヴォーカルがなければどこを聞いていいのか分からなくなりそう。不協和音なんて決して言えるのもではなくて、ぜんぶズレている。このひとたち、どこの基準で一曲できたと判断するのだろう。理解に苦しむ。そうはいっても、毎週ひとつ、ふたつ、こういう音楽があるよね。以前も似たようなこといいましたが、だれしもが通過しなければならない道ではない。
6.5/10
Anika – “In the City”
Portishead の Geoff Barrow/Beak> がプロデュースするUK のシンガー Anika が、久々に新曲をドロップしたと思ったら、なんと Chromatics の “In The City” のカバーでした。こちらの曲は、4月に Stones Throw からリリースされるEPに収録されるものらしいです。
Youth Lagoon – “Mute”
3/5 に Fat Possum からリリースされる Youth Lagoon のセカンド・アルバム Wondrous Bughouse から、”Dropla” に続いて新たなトラック “Mute” もアップされました。こちらもファーストの頃よりもずっと進歩したサイケデリック・ドリーム・ポップです。
Field Mouse – “Tomorrow Is Yesterday”
Lefse, Small Plates と、シングルをリリースしてきたブルックリンのドリームゲイザー Field Mouse の新曲 “Tomorrow Is Yesterday” がアップされました。まだタイトルは未定のデビュー・アルバムからの新曲になるようですよ。
Elephant Stone – ‘Elephant Stone’ (Reverberation Appreciation Society)
このバンド名、言うまでもなくあの有名なバンドの曲目であるけど、やはりそれから名付けられたのだろうか。言われてみればなんとなくそれっぽいところもあるような気もするが、どうなんだろうね。でも、Elephant Stone の音楽は、Stone Roses というよりは、Teenage Funclub 寄りです。もっと言えば、The Byrds や Big Star ってことになるんですけど。それに加えてインド系のメンバーが在籍しているから、ラーガな要素が少し入ってくる感じ。インドと言えば、ここ最近はあまり良いニュースを聞かないが、宗教を理由にガールズ・バンドが解散に追いやられるとか、可愛そうだよね。海外だったらできるのかな。それとインドといえば、某日本人ドライバーがまだ乗れる可能性があるんじゃいかと、微かな希望を抱いているチームがあるが、まぁ、むりなんだろうなあ。そうなると、今年のF1はどう楽しむか考えないとね。少し前に一瞬日本人ドライバーがいない時期あったけど、あれはあれでレース全体を楽しめたからいいのかもしれないけど、正直寂しくはある。もとい、Elephant Stone は結局どこに落としどころを求めているのか少し曖昧。メロウなギター・サウンドとラーガ寄りのものが、ひとつの曲で混在する感じはあまりなくて、曲によって路線が違う感じ。この辺がもっと混ざり合っていればなかなかおもしろい発展も期待出来るが、現時点ではまだまだもの足りない。
5.0/10
L.Pierre – ‘The Island Come True’ (Melodic)
そういえば、このひとも Lucky Pierre と名乗っていた最初の頃、Chemikal Underground からリリースしていましたね。今更説明するのもなんですが、The Delgados のフロントマンによって運営されているスコットランドのレーベルで、まだ現在もやってると思います。スコットランド周辺のちょっとアングラなポジションにいるインディ・アーティストやバンドをリリースしてきておりましたが、昔はよく The Delgados っぽいみたいなとか、コメントでよく使わせて頂きました。で、こちらの L.Pierre の The Island Come True は、前作から6年も経っておりました。そうなると復習をしないと、どんな人であったか思い出せないのです。しかし、そういう時に当時のウェブ・サイトが残っていたら助かるのですが、今となってはドメインも他の人に取られてしまって、切ない限り。気を取り直してこのアルバムを聴いたら、その切ない思いに追い打ちをかけるような音楽。映画等で悲壮感漂う時に流れてくるような音楽で、どうにもならない現実に肩を震わせるしかない。言うなれば、ケン・ローチの映画の一場面のような、労働階級者のやるせない日常みたいな雰囲気。メロディは捉え方によっては、美しく、感動を呼ぶものかもしれないけど、そんな気分にはこちらとしはなれやしない。でも、それでいいと思う。甲斐性無しは、酒に逃げて溺れるときだってあるよ。だれも悪くないんだ。
7.0/10
Radar Brothers – ‘Eight’ (Merge)
タイトル通り8枚目になるのでしょう、きっと。今回は Merge だけで、Chemikal Underground からのリリースはなし? ロス・アンジェルスの Radar Brothers の3年ぶりの新作。活動歴は15年以上経ってるので、ちょいちょいメンバー・チェンジをしながら、今日までやってきたわけです。そういうことはメンバーもそこそこいいお父さん世代ですね。アー写にお父さんというか、じいさんがひとり写っているけど、メンバーじゃないですよね。常々、活動歴の長いバンドやアーティストの写真を見ると自分の年齢を痛感されられる。バンドによっては、見るも無惨な姿になっているひともいたりと、あまりいい気分はしない。こちらの Radar Brothers の場合、残念ながらハゲあがっちゃてしまってるメンバーも2名ほどいるようですが、見窄らしさはなくて、爽やかでいい年の取り方をしてる印象です。そんな雰囲気は音楽にも反映されているようで、鳴っている音自体にはそんなにおっさん臭さは感じられず、構成のアイディアのおもしろい曲やフレッシュなメロディがあり、まだまだ錆び付いていないようです。ただ、年来なりの落ち着きは当然あるのですが、それはこのバンド本来のものであり、いまこの作品だからとというわけではないと思う。でもね、なんやかんやでこれが響いちゃうのは、オルタナ畑の音楽を聴いてきた人にとって、いわゆる琴線みたいなものなのかもしれないけどね。
7.0/10
