ワシントンD.C.出身のシンガーソングライター Nick Hakim が、通算4作目となるニュー・アルバム『I Can See』のリリースを発表し、同時にその表題曲であるシングル「I Can See」をミュージックビデオと共に公開しました。本作は2022年のアルバム『Cometa』に続く作品であり、レコード契約の終了や長年続いたパートナーとの関係の終焉など、彼の人生における不安定な5年間の転換期を通じてじっくりと育まれてきました。
先行シングル「Real Here Now」や「Water」に続いて届いた今回の表題曲は、完成までに実に4年の歳月が費やされています。Nick Hakim 自身が「この曲なしでアルバムを始めることは想像できない」と語るこの楽曲は、作品全体の入り口となる重要なナンバーです。最初のデモ自体はわずか20分で制作されたものの、時間の経過や自身の変化のなかで、音楽の響きやトーンから得られる感情をいかに保持し着地させるかという、根気強い実験を経て完成へと至りました。
アルバム『I Can See』は、当初自宅のベッドルームで録音されたデモからスタートし、テキサス州トルニージョにある Sonic Ranch やニューヨークの様々なスタジオで本格的な形へと仕上げられました。本作には Dijon や Bon Iver との仕事で知られる Andrew Sarlo ら長年のコラボレーターが参加し、マスタリングは Heba Kadry(Bjork や坂本龍一、Gorillaz などを担当)が手掛けています。楽曲群では、人生における数々の明確な気づきの瞬間や、亡くなった愛する人たちとの対話、そして愛の脆さといった深いテーマが探求されています。
