L’Rain – “borderline”

マルチ・インストゥルメンタリストTaja Cheekによる音楽プロジェクトL’Rainが、8月14日にMexican Summerからリリースする待望の4thアルバム『fata morgana』より、セカンド・シングル「borderline」を公開しました。混沌としたエネルギーが渦巻いていたリード曲「soulless cycle」とは対照的に、本楽曲は優しくドリーミーな雰囲気から始まり、徐々に美しく騒がしい音の電撃戦(ブリッツ)へとスノーボール式に膨れ上がっていく展開が特徴です。友情やパートナーシップなど、あらゆる関係性の中で形成される「独自のルールや言語、歴史を持ったミクロな社会」をテーマに、独創的なギターのチューニングから紡ぎ出された、彼女らしい実験精神溢れるナンバーです。

Mackai Sharpが監督を務めたミュージックビデオには、L’Rainが「深く賞賛し、自身のコミュニティの柱でもある」と語るTashaをはじめ、Arooj Aftab、Cécile McLorin Salvant、Rena Anakwe、E. Janeといった気鋭のアーティスト陣が豪華ゲストとして出演しています。映像の核心は倉庫のような巨大な空間に集まった友人たちの親密な姿を描くタイムラプス映像ですが、合間に「ノミとチェーンソーで大きな氷のブロックが解体されていく映像」が差し挟まれており、視覚的にも非常に心地よく引き込まれる仕上がりとなっています。この氷 shatterning の描写は、L’Rainのプロジェクト名の由来であり、氷を噛むのが大好きだったという亡き母親へのオマージュでもあります。