モントリオールを拠点とするポップ・バンド、Le Couleurは、現在の結成メンバーであるLaurence Giroux-Do(ヴォーカル)、Patrick Gosselin(ベース)、Steven Chouinard(ドラム)に加え、新メンバーのPhillipe Beaudin(パーカッション、シンセ)、Jean-Cimon Tellier(ギター)、Louis-Joseph Cliche(シンセ、ヴォーカル)を加え、2013年の『Voyage Love EP』で10年以上前にデビューした。それ以来、このカナダのアウトフィットは、2015年の『Dolce Désir EP』、批評家から喝采を浴びたフルレングス・デビュー作、2016年の『P.O.P.』、2020年の『Concorde』をリリースし、70年代のエロティカ、サイケデリア、ディスコ、イエイエ、フレンチ・シャンソンなど、様々な影響を受けたきらびやかでヴィンテージ風のエレクトロ・ポップ・サウンドを確固たるものにしながら、人間の欲望の深淵に分け入っている。
このフレンチ・カナディアン・ポップ・アウトフィットの待望のサード・アルバム『Comme dans un penthouse』は、リスボン・ラックス・レコーズから2023年9月22日にリリースされる予定だ。このアルバムはコンセプト・アルバムであり、「Sentiments nouveaux」が収録されると言われている。
Comme dans un penthouseのセカンド・シングルで最新曲の “Autobahn” は、モントリオールを拠点とするこのバンドが得意とする、シャープでキャッチーなフックと、Laurence Giroux-Do(ローレンス・ジルー・ドゥ)のエスプリの効いた、それでいてスルメのような歌声が組み合わさった、容赦のないモータリック・パルス、きらびやかなシンセ・アルペジオを中心に構成されている。そう、高速道路を運転中に大音量で流すべき曲なのだ。
“Autobahn” は、2016年の「P.O.P.」で初めて登場したキャラクター、バーバラを再登場させる。バーバラは、落ちぶれたスターのアシスタントで、盗んだ金を持ってパナマ沖の島々に逃げ込む。彼女は常に逃げ回り、新たな感情を追い求めることに夢中になっている。ル・クルールのメンバーが言うところの “センティメント・ヌーヴォー “である。バーバラの旅は大惨事の自動車事故で終わる。彼女にとって、終わりは最良の出口なのかもしれない。
「バーバラは、激しさとスリルを求めるあくなき探求心の象徴なのです」とモントリオールを拠点とする映画会社は説明する。「常に新たな感覚を追い求める彼女に残されたのは、ほんの少しの興奮を感じるためにタブーを打ち破ることだけだ。彼女の悲劇的な運命は避けられない。死は究極の追求として彼女を奪い去るだろう」