Lamplight – “Clover”

ブルックリンとバージニア州ロアノークを拠点に活動するIan Williams主宰のインディ・フォーク・バンド、Lamplightの「Clover」は、10月にWestern Vinylよりリリースされるセカンド・アルバム『Lick The Spoon, Let It Soften』からのリード・シングルです。うとうとした心地よさと推進力を併せ持つ本作は、ほんのりとしたカントリーのニュアンス(twangy)と愛らしさ(twee)、そしてムード満点の音響テクスチャーが絶妙に融合しています。Ian Williamsの物憂げなボーカルと「雨でシャツがびしょ濡れになっても気にならなかった」と回想するリリックが、哀愁漂う美しい世界観を作り出しています。

楽曲のテーマについてIan Williams自身は、本作がアルバム全体の作品タイトル(Lick The Spoon, Let It Soften=スプーンを舐めて、柔らかくなるのを待つ)の由来となった重要なトラックであり、「変容した愛の理解」を示す曲だと語っています。ただ悲しみに暮れる(grieving)だけでなく、今この瞬間を舌の上に少し長く留めて味わうような「存在(presence)」についての気づきが込められており、別バージョンとなる「Clover (Slow)」とともに、作品の持つ深遠で温かな情緒を鮮烈に伝える一曲です。