Joyeria – “The Curse”

ロンドンを拠点に活動するJoyeria(ホエリア)のシングル「The Curse」は、彼のレーベル「Decay Decay Decay」からリリースされた、死や病的なムードを孕んだダークで魅惑的な楽曲です。ホエリア自身が「人間であるための苦労や混乱を飛び越えることはできない」と語る通り、この曲は富と知性、あるいは人間の価値とお金の結びつきを強要しようとする現代社会への静かな抵抗がテーマになっています。「呪いに治療法はない。いつ終わるのか、それとも悪化するのか」と無表情に(deadpan)歌い上げるボーカルと、まるでホラー映画の惨劇のシーンから抜き出されたかのような激しいヴィオラの音色が相まって、不穏でありながらも引き込まれるような独特のエーテル感を醸し出しています。

楽曲と同時に公開されたセルフディレクション(本人監督)によるミュージックビデオは、この楽曲が持つぞっとするような空気感を視覚的に見事に増幅させています。富や金銭的な利益が人間の価値を決めるという現代の「嘘」に対し、人間らしさの根底にある混沌や泥臭さをアーティスティックかつダークに表現した映像世界が展開されます。音楽と映像の両面から「生きることの価値とは何か」という本質的な問いを投げかけるような、DIY精神と強烈なインディーの個性が光るヴィジュアル作品に仕上がっています。