90年代のザラついた熱量を宿すヘビーなインディー・ロック――Hannah Coleが待望のデビュー作から放つ、狂暴かつ繊細な先行シングル「MMA」の衝撃

90年代のザラついた熱量を宿すヘビーなインディー・ロック――Hannah Coleが待望のデビュー作から放つ、狂暴かつ繊細な先行シングル「MMA」の衝撃

ナッシュビルを拠点に活動するシンガーソングライター Hannah Coleが、インディーレーベル Tight Knit から9月4日にリリースする待望のデビューアルバム『Switchbacks』を発表し、その先行シングルとして「MMA」をドロップしました。これまでにリリースされた『Big Bite EP』(2023年)や『Glisten EP』(2024年)といった初期の活動を経て届けられるこのフルアルバムは、彼女の音楽的キャリアにおいて新たなマイルストーンとなる重要な作品です。

アルバムの幕開けを飾るシングル「MMA」は、90年代のシューゲイザーやグランジを彷彿とさせるザラついたギターリフと、コンクリートのように重厚なドラムサウンドが特徴的なインディー・ロックです。地を這うような重低音のヘビーな質感とは対照的に、Hannah Cole のボーカルはどこか煌びやかで、Soccer Mommy(サッカー・マミー)を思わせる優しく繊細な歌声が絶妙なコントラストを生み出しています。力強いアタック感とソフトな歌唱が見事に融合した、非常に満足度の高いサウンドスケープが広がっています。

この楽曲、そしてアルバム『Switchbacks』の背景には、総合格闘技(MMA)の血生臭い激しさや、作家 Joan Didion(ジョーン・ディディオン)の小説『プレイ・イット・アズ・イット・レイズ』、ラスベガスの街の生々しさ、さらには音楽業界というシビアな世界への風刺と葛藤がインスピレーション源として存在しています。アルバム自体はパートナーの Josef Kuhn(ジョセフ・クーン)と共にホームスタジオでほぼ全ての楽器を自ら演奏して制作され、American Football や Wisp を手がけた Sonny Diperri(ソニー・ディペリ)がミックスを担当。音楽への純粋な愛を守りながら成功を追い求めるアーティストのリアルな野心が詰まった、人間味あふれる傑作に仕上がっています。