Foxygen – ‘We Are The 21st Century Ambassadors of Peace and Magic’ (Jagjaguwar)

たしか、今の家に引っ越して丁度1年くらいが経つんじゃなかったかな。いや、来月だったけな? 1年の経過の早さよりも、この1年振返ると色々あったなあと、思い出している。変化に乏しい人生よりも、少々手荒い仕打ちもなかなか楽しいかもんだ。これで強くなったかといわれたら、分からない。それよりも、どうにかなるもんだねえ〜、と、あんまり堪えていないのがまずい。まぁ、時間が経過してしまったらもうどうでもいいことさ、今年もゴキゲンにいきましょう。それでね、このバンドも確か1年くらい前に初めて聴いたと思いますが、この2作目が出るまでの1年でなんか色々とあったんだろか。何とも壮大な使命を請け負ったタイトルですが、ずいぶん大きく成長したものです。最初のリリースは元々CDRで自主作品だったもんね。何を肥やしにここまでたくましくなったのだろう。おじさんにも教えてもらいたいよ。Richard Swift を崇拝するふたりの音楽そのものの部分部分は、Swift 以外に、60、70年代中心のなにかしらが点在していますが、うまくまとめて華やかに咲くのです。プログレッシヴという言い方で正しいのかどうか疑問ですが、そんなに長くもない曲の中で二転三転する感じ。そこには何らかのストーリーがあるように展開していく。それは、まさに良く出来たマジック。最近どんなマジシャンが有名かしらないけど、自治体主宰のしょぼい祭りの余興でよばれた、たどたどしい手品師とは大違い。繰り広げられるトリックの渦にもう夢中です。優しかったり、すこし驚かせたり、気取ったり。全部魅力的ですね。これを古臭いと言うこともできるかもしれないけど、もう今さらそういう時代でもないし、当たり前のなかでの充実感。マギー師匠かケーシー師匠みたいなものか。ってことで、最初から最後まで Foxygen 大使の仕事ぶりはすばらしのでした。

8.5/10