Transgressive Records っていつの間にか大手レーベルになってましたね。初期の頃の作品は、お店をやっていた時に入荷していたが、こんな感じの位置になるとは思わなかった。そして、Foals も初期の作品は少し入荷していたはず。ファーストのジャケットに記憶があるもん。でも、やっぱり憶えていない。あの当時は12インチとかも一杯あって、やたらと入荷タイトルが多かったからね、みんなで分業してコメントとか書いていたから、自分が担当しないとなかなか憶えていないし、実際聴いていないものもいっぱいあったとおもう。だから、彼等を意識して聴いたのは前作 Total Life Forever からかな。それは Sub Pop がライセンスしてリリースしていたので、ワルシャワ的には気付いたのだろう。で、今作は Sub Pop からのリリース・アナウンスがないけど、Transgressive がワールドワイドのテリトリーが欲しかったのか、Sub Pop が見限ったのか分からないが、ちゃんとこうやって無事聴いております。先行ビデオで上がっていた “Inhaler” のイメージが凄く残っていて、アルバムを聴くまではかなりロックでオルタナなものを想像していたけど、それなりに Foals でした。むしろ “Inhaler” だけがグランジみたいな雰囲気で、あとはプログレみたいのもありますが、他は大体爽やか系。そしてやっぱりインディとメジャーの中間路線バンドらしく、演奏が手堅い。ここまでくると常に確実なものを供給してくれて、大きく崩れることは今後もないだろう。つまり、このアルバムが1年前に出てようと、1年、2年後に出ようとも聴き終えたときの感想は変わらないだろう。
6.5/10