Fazerdaze – “Come Apart”

ニュージーランドのシンガーソングライター、Fazerdazeが5年ぶりに帰ってきた。ドリーミーな原点を捨て、よりノイジーな面を取り入れた作品です。

グランジを取り入れた “Come Apart” のリリースは、2017年のデビュー・アルバム ‘Morningside’ 以来、ツアーを挟んで5年間の休止期間を経て、Fazerdazeが正式に音楽活動に復帰したことを意味します。彼女の新しいレーベルの本拠地であるsection1からリリースされたこの曲は、このミュージシャンのファースト・アルバムに見られる2010年代のインディの代名詞である夏らしいドリーム・ポップから、アングストまみれのファジーなオルタナティブ・ロックへのシフトを見ることができます。

“Come Apart” は、Fazerdazeを支えるマルチインストゥルメンタリスト、シンガーソングライターAmelia Murrayが経験した、緊張した人間関係から生まれた曲です。Murrayはこの曲について、「私の人生の中で人と離れていくことへの怒りに満ちた降伏」と説明しています。「この曲は、親しい人たちとの関係がうまくいっていないことを受け入れられていないときに書いたの」

「私は他人に合わせて自分を歪めていた。関係を続けるためにできることはすべてやった。終わり、終わったことにする代わりにね。この曲は、私の潜在意識が私に降伏するように、そして私の人生において物事が終わることを許可するように叫んでいたのだと思う」この曲は、ダンス志向のフックの中に、これらの関係性における新たな亀裂を描き出す、この勝利の諦観の空気を運んでいる。

この曲の音楽的DNAは、90年代を代表する多くのアーティスト、特にPixiesを思い起こさせます。Pixesの特徴であるラウド・クワイエット・ラウドな構造は、マレイの曲作りにはっきりと染み込んでいますが、よりモダンでポップな輝きを放つように洗練されてはいます。Fazerdazeが “Come Apart” で演奏しているこの時代の音楽は、マレイが私生活の毒を音楽で追い出す背景として使っている、怒りと反抗心の完璧な融合を即座に思い起こさせるものです。