Radioheadのギタリスト、Ed O’Brien(EOB)によるシングル「Abbeycwmhir」は、ウェールズのポウィスにあるナント・クライウェドグの谷に実在する村にちなんで名付けられた楽曲です。ウェールズ語で「長い谷の中の修道院」を意味するタイトル通り、本作は広大で荘厳な音響空間が広がるソニック・アンセムに仕上がっています。深いリバーブを湛えたドローンに沈み込むような、哀愁を帯びたギターのつま弾きを軸に、オーケストラを彷彿とさせる壮大なアンビエンスが構築されています。
楽曲全体を包み込むのは、天上を思わせるようなアトモスフェリックなサウンドスケープです。加工され、歪められたボーカルのレイヤーが複雑にねじれ、交錯しながら、美しく幻想的なブレンドを生み出しています。彼がこれまでのキャリアで培ってきた革新的なギター・テクスチャーと空間的アプローチが見事に結晶化されており、聴き手を深い瞑想へと誘うような、圧倒的なスケール感を持つ神秘的な1曲です。
