ポストロック第三波の空白を埋める存在 ─ Dutch Elm が示す静と爆発の新たな均衡

ポストロック第三波の空白を埋める存在 ─ Dutch Elm が示す静と爆発の新たな均衡

Dutch Elm は、2016 年のポストロック第三波の熱気がまだ残っていた時期に結成されたバンドで、Explosions in the Sky や Hammock などが復活したあの年の空気をしっかり受け継いでいる存在として紹介されている。大御所が活動を減らし、新しい担い手が少なくなった現在、彼らはその空白を埋めるように、静と動の両極を自在に操る独自のインスト表現を確立しつつある。

新曲「Cats and That」は、アンビエントな導入から緻密なリズムの変化を経て、静かなパートと爆発的なクライマックスを丁寧に構築する楽曲として描かれている。重ねられたエフェクト、空間を活かした展開、そして最後に訪れる“制御されたカオス”は、ポストロックとマスロックの要素を成熟した形で融合させたものだと評されている。バンド自身も、この曲を“クラシックな静/動のダイナミクスを自分たちなりに解釈したもの”と語り、特に“空白に語らせる”姿勢が強調されている。

記事は最後に、Dutch Elm の音楽が 2010 年代半ばのポストロック黄金期を思い出させるとしつつ、彼らのデビューアルバム『Dutch Elm』が Ripcord Records から6月5日にリリースされることを告知して締めくくられている。