Doldrums – ‘Lesser Evil’ (Arbutus)

Lesser Evil

おにぎり、手巻き寿司、全品100円均一とループするアナウンスに負けて2つ買ってしまった。もちろんそれぞれ一個ずつね。そこのコンビニに朝早くいくと、店員と一緒になって、ひとりのおばあちゃんがフェイスアップをしてて、どうしちゃったのかなあと思っていたんだけど、どうやらこのおばあちゃんは店のオーナーだったよう。憶測でしかないが、そんな感じの場面に遭遇したのでそう思いたい。ごはんを盛ったお茶碗に、サンマ缶と刻んだネギをのせたサンプルを陳列して、「安くて簡単」みたいなキャッチを加えて、サンマ缶のセールスをしてたりと不思議な店だったのですが、このおばあちゃんの仕業だったのかも。そう思えばなっとくする。一工夫ってやつですね、おもしろい。さて、Doldrums さんの工夫はいかがなものでしょう。関係ないですが、Kranky にも同じ名前のバンドがいましたね、いいバンドでした。それで、これが初めてのアルバムになるけど、過去のEPからの印象から予測出来る面とそうでない感じ。継ぎ接ぎしたような作りの部分は、最初から聴けたもので、アルバムに至るまでの間で進歩が感じられるが、このような音楽や作りのものが特に新鮮なものではないし、嫌いではないがそこの部分を工夫と呼ぶには特徴としては少し足りない。けれども期待した以上の要素としてメロディ、またはソングライトに絵心があるというか、なかなか惹き付けるものがある。天才的なソングライター路線ではないですが、取り憑くような歌い方を利用したリミッターを振り切って、どこまでも行ってしまいそうなヴォーカル・ラインの作りはR&Bのそれとも違ってなかなかの個性だと思います。シンプルな音のものと、そのヴォーカルが最大限に活用されて曲が一番いいかな。あんまりごちゃごちゃした感じにしなくても、勝負出来ると思うけどなあ。

7.0/10

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