急激に落ちついた音へと変化した本作。メンバーそれぞれのソロ活動も盛んですが、それらとの関連性があるようには思えず、このバンドとして独立した新しい世界がある。
過去の作品は、ギターが唸りを上げドライな質感で構成されていたものが多かったけど、今作はシンセやエレクトロニクスを多めになり洗練され、ある意味4ADらしいバンドになったと言える。
気づけば彼らもそこそこの活動歴になり、もう若手な立場でもないし、この様な変化がある方が普通なことなのかも。過去の作品のような瞬発力はないし、いわゆるインディ感はほとんど消えている。その辺りを聴く側がどの様に感じるかだろうが、落ち着いて聴けばこの作品の良さはきっと伝わるはずでしょう。 more detail