Nick RattiganによるソロプロジェクトCurrent Joysが、自身のレーベルThey Are Evilより11月6日にニューアルバム『ROSEBUD』をリリースすることを発表しました。憂いに満ちたリリシズムとメランコリックなサウンドで知られる彼ですが、今作では従来のスタイルから一転。失恋という極めて繊細なテーマを、カオティックでマキシマリストなプロダクションのなかで探求する、強烈な音のパラドックスを描き出した作品となっています。
アルバムの到来を告げるリードシングル「HOLE」は、デジタル処理されたザラついた音像が印象的なトラックです。「自分の体の中には穴があり、誰かを抱きしめて事態を悪化させるためだけに土で埋める」という絶望的なフレーズが何度も繰り返され、ニヒリズムと深い切実さが交錯します。大音量のノイズや狂乱するギターラインの背景にある不協和音とシンプルな歌詞のギャップが、混沌に抗う人間の回復力や生々しい情感を際立たせています。
アルバム『ROSEBUD』の制作過程には、彼の多様なリファレンスが色濃く反映されています。当初の落胆やメランコリーに満ちたフェーズから、Lil Yachty、Polo Perks、Ayooliといった実験的なヒップホップ・アーティストとのコラボレーションを経てサウンドが変化。プロデューサーのDanny Dwyer(never goodbye)とともにディストーション、スクリーム、グリッチノイズを重ね上げることで、あらゆる影響をコラージュした狂暴でダイナミックな音像を構築しています。
